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友達?になりたい少女

「ん?あれは、光様と蓮様?」

食堂へ向かう為教室を出る中、松宮苺は怪しい二人を発見した。

ミーハーの苺は、学園で人気のある人物が好きだ。

そして人気者の光と蓮は例外無く好きなのだ。

見守る為、苺は尾行する。

「屋上?」

二人はドアを閉める。

苺はそれを見届けると引き返した。

〈二人で屋上?付き合って?じゃなくても二人と仲よくなるきっかけに…〉

オムライスを食べながら苺は考える。

「苺、どこ行ってたの?」

「遅かったじゃん」

「ちょっとね、寄り道」

クラスの友人に笑顔でそう答える。

仲の良い友人、だが苺にとってはどうでもいい事だった。

次の日、蓮はいつも通りクラスにやって来る。

桃園秋の事は地味で興味無いが、そこだけはありがたい。

秋は蓮を見ると、弁当を持ってクラスを出る。

いつもは二人でこのクラスで食べるだけにちょっとガッカリだ。

苺は立ち上がる。

昨日の様に、尾行する。

すると、蓮は秋と屋上へ上がっていった。

苺は踵を返すと、購買で適当なパンとジュースを買う。

蓮に近づくにはいいチャンスと思ったのだ。

そして再び屋上前に戻った。

息を整え、ゆっくりと開ける。

そこには蓮と秋だけではなく、光や梓までいた。

「ご、ごめんなさい!まさか先客がいるなんて!」

業と慌て、困る。

「松宮さん?」

クラスメイトである秋は、苺を見て言った。

「桃園君!邪魔してごめんね」

苺は戻ろうとする。

「ねぇ、君も混ざる?」

そう提案したのは蓮だった。

光と蓮はフレンドリーなタイプだ。

どちらかがそう提案するのは予測していた。

「いいんですか?」

「いいよ」

蓮は笑顔だ。

だが、それを良しとしない者もいる。

「じゃあ、私は戻るわ」

「巴!」

光は慌てる。

「じゃあ、私も戻る!」

「光、私に付き合う必要無いわ」

すると、光はしゅんとなった。

「私も戻るよ」

梓も立ち上がる。

「光、巴は私に任せな」

光の肩をポンと叩くと二人は出て行った。

光は梓を睨む。

だが、光は再び座った。

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