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友達の恋愛相談
「蓮~!」
桃園秋は、親友千羽蓮のクラスに駆け込んだ。
光と話していた蓮だけでなく、クラス中が注目する。
「秋、騒がしいよ。どうしたんだ?」
蓮が問うと、秋は顔を赤くした。
「恋をしたんだ」
秋の事をあまり知らない人でさえ、恋ばなという事で色めき立つ。
「誰?知ってる子⁉」
「私も知りたい!」
光の友人達は、秋に群がる。
「やめてあげなよ。で、誰?」
光はたしなめながらも結局は問う。
光自身も興味津々な事には変わらないのだ。
すると、秋はしゅんとする。
「わからないんだ。どこにも見つからないんだ」
「ちゃんと探したの?」
「私達も探そうか?」
女子達は、そう言う。
どんな子か見たいのだ。
だが、秋はだんだん恥ずかしくなる。
真っ赤な秋を見て、女子達は母性本能をくすぐられる。
「ありがとう、もう少し自分で探して見るよ」
地味な秋に、この時ばかりは皆キュンとなるのだった。




