季節は巡る
蓬莱巴は、三年になった。
「あと一年で卒業ね」
巴は蓮に告げる。
予定では、卒業間際に別れる予定だ。
運の悪い事に、今度は蓮と同じクラスになった。
他に同じクラスの者は居ない。
今の生徒会は会長に庵、補佐に梓がなっている。
巴は会計となり、書記は秋がなった。
副会長や雑用は現二年生がしている。
「巴、終わったか?」
蓮が来る。
来るなと言っても部活が休みの日には来るのだ。
断りたくても、付き合うアピールになると言う為結局諦める。
蓮は結局柚と二又はしなかった。
タイプではなかったらしい。
「巴、帰ろう!」
今度は光が来る。
ただでさえ人気があったが、男装女子となり更に人気が高まった。
蓮と光は友達だった筈だが、巴が絡むと火花が散る。
そんな二人は風紀委員だ。
「悪いけど、秋と梓と帰る約束してるの。悪いわね」
巴は二人に断る。
「梓、一緒でもいいよね」
「秋、俺もいいだろ?」
結局断りきれない。
そこに庵も加わり、大人数で帰る羽目になる。
「後の整理は私たちがしますから!」
「先輩達は帰って下さい!」
後輩達は、気を使う。
「悪いわね」
「助かるよ」
梓と庵は代表で礼を言う。
後日、礼にとペットボトルの飲みものを差し入れするのであった。




