ゲーマーあぁぁぁ
「初、栞んち!」
友達、マコは叫ぶ。
といってもマコが初めて来た訳じゃない。
「お邪魔します」
そう、初めて来たのは昴である。
「まさか、数日前にゲーム機ここに持って来たのって…」
「そう、今日の為!あともう二人スペシャルゲスト!」
だが、マコ自ら「じゃーん」と言うが現れない。
「すばるん!」
マコは昴を急かす。
昴は慌てて呼びに行く。
現れたのは、梓と庵だった。
「何で…?」
「それはこっちが聞きたいです」
庵は不満げに言う。
二人は突然呼び出されたかと思うとここに連れて来られたのだ。
「ゲームしよ!」
マコは二人をソファーの前に座らせる。
格闘ゲームのソフトを入れ対戦画面にすると、いきなり二人にコントローラを握らせた。
完全にマコの独壇場である。
更に、昴と栞をソファーに隣同士で座らせる。
マコは四人の後ろに陣取った。
「栞、台所借りるよ!」
勝手知ったるとコップを出し、ジュースを注ぐ。
「梓ちん上手い!」
「はあ…ありがとうございます」
梓と庵が数回やると、今度は庵からマコに代わる。
「ゲームよくやるの?」
「たまにですが…」
「何ゲーが好きなの?」
「個人的にはパズルゲームですが、友達とよくやるのはアクションゲームです」
「だからやりなれてるのか!」
「まあ、そうです…」
梓と話していると、マコは急に話を栞に振る。
「私はスポーツ系だけど、栞はロープレが好きなんだよね!」
「えっ!そうだよ」
栞と昴は黙っていたが、マコに話を振られ咄嗟に答えた。
「すばるんは?」
「あー、ガンゲーム?」
「おー!じゃあ、いおりんは!」
「特には…ボードゲーム?」
「見事にバラバラだ!じゃあ、今日は色んなのやろう!」
「じゃあ、次はテトリス!有名だからね。梓ちん好き?」
「まあ…」
「じゃあ、対戦は栞ね!」
マコは言うと、ソフトを変える。
「すばるん手伝って!」
「はい!」
昴は咄嗟に言われ、返事をした。
「駄目だよ、もっとちゃんと話さないと!」
袋から食べ物を出しながら言う。
マコ主導でその日は色々遊んだのだった。




