第二十二章:帝国崩壊!?
今回は激しいバトル展開です。
アスタロテは世界を滅ぼしてしまうのか?
それとも……
巨大な魔力爆弾を全部食らい尽くし、
第二形態へと進化したアスタロテ。
だがエネルギーがかつての五十倍になったので、
コントロールできず暴走している。
帝国を救ったはずが、
このセカイを滅ぼしてしまうのか……
「アスタロテ!」
「いや、離して!」
「会わせてよ!」
アリシアは出て行こうとして、
シアンに拘束される。
「アリシア様見てください!」
「あれは話し合いが、」
「通じる相手に見えますか?」
「見えるわ!」
「強くなってるじゃない!」
「どう考えても……」
「暴れて街を破壊してますよ」
「私が行って止めるわ!」
「シアンには関係ないでしょ!」
二人は出会ってから、
初めての大喧嘩した。
「ダメです」
「踏み潰されるか……」
「ブレスで燃やされます!」
「私でも勝てるか……」
「わからないんですよ?」
シアンの自信がない発言は、
初めてでアリシアは押し黙る。
「もはやセカイが、」
「滅びそうだわ……」
ベアトリスは唖然と立ち尽くす。
「あなた」
「魔力爆弾は何とかなりましたが……」
エマ女王は魔力通信で、
サイード皇帝と会話する。
「ああ、見えている」
「首都が焼け野原になってしまうな……」
「恐らく私でも勝てないだろう……」
「私も協力します」
シアンが珍しく参戦の意思を示した。
「ありがたい」
「君がいれば何とかなりそうだ」
「先に私は戦っている」
「異空間シェルターから出て、」
「援軍に向かいます」
シアンはアリシアを離して、
異空間シェルターから、
出て行こうとする。
「シアンさん……」
「気をつけて」
クララは手を握って引き留める。
「はい……」
「クララ」
「必ず帰ってきます」
優しく手を握り返す。
「アリシア様」
「申し訳ありませんが……」
「全力で戦わせていただきます」
「万が一のことがあったら、」
「お許しください」
シアンは深く頭を下げて、
主に許しを求めた。
「シアン」
「ごめんなさい」
「さっきは言い過ぎたわ……」
「私も言い過ぎましたし……」
「お互い様ですよ」
「ありがとう……」
「……ダメなら私も助けに行くわ」
なんとか二人は和解できた。
「それは頼りになりますね」
「では最終兵器は温存で……」
「うん……」
「アスタロテを助けて……」
「お任せください」
「あのトカゲに……」
「冷や水を浴びせてきます」
シアンは異空間シェルターから出て行く。
サイード皇帝はもう既に到着し、
アスタロテと戦っていた。
「ハァーーー!!!」
サイード皇帝の能力は、
不死身に近い耐久力と、
圧倒的な怪力、飛行能力だけだ。
山を砕く渾身の一撃を与えても、
アスタロテの皮膚は赤黒く輝くだけであった。
「全く効いている気配がないな……」
「やれやれ」
アスタロテはハエを叩く勢いで、
サイード皇帝を地面に叩きつける。
その衝撃でクレーターができてしまう……
「私以外なら皆死んでるぞ!」
クレーターの中から、
サイード皇帝が飛んで、
アスタロテの顎に一撃をお見舞いするが……
「どうだ?」
全く効いていない……
アスタロテは全身を、
赤く発光させていく。
全身から凄まじい熱風と電磁衝撃波を、
放つアスタロテ。
城、建物、役所など、
帝国の首都が崩壊していった……
「ぐおああああ……」
サイード皇帝は、
十キロメートル先の山まで、
吹き飛ばされてしまう。
アスタロテは山に突撃してくるが……
動きが止まる。
「シアン来てくれたのか?」
「ええ」
「遅くなって申し訳ありません」
シアンは自分の背丈より大きい巨大な戦斧で、
アスタロテの攻撃を受け止めていた。
「久しぶりだな!」
「カトル様が亡くなって以来ですね」
「積もる話は後だ!」
「こいつは正直言って強すぎるぞ」
「我々でも倒せない」
二人でアスタロテを殴るが……
全く効いている気がしない。
「時間稼ぎをしてください」
「必殺技を準備します」
「それでも無理でしょうが……」
「最終兵器の切り札もあります」
「何だと!?」
「では時間を稼ぐとしよう」
サイード皇帝はアスタロテの腹に突撃するが、
圧倒的な腹筋で弾き飛ばされる。
「三分も持たないぞ!」
「シアン!」
青い火炎ブレスを食らいながら、
サイード皇帝が叫ぶ。
「髪の毛が焦げてしまった……」
「妻に嫌われる……」
踏みつけられるサイード皇帝……
「そろそろ準備が完了します!」
シアンは六属性の力を戦斧に集中させる。
周辺の空間が歪み始めたが、
本人は気にしていない。
「ディメンションラプチャー……」
次元が断裂するほどのビームを放つ禁忌の必殺技だ……
六色のビームが放たれたが……
アスタロテはどうなってしまうのか……
次回まで派手に暴れまくる展開が続きます。
アリシアはアスタロテを止められるのか……
ぜひ見届けてください!
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