3話 イエスタデイを待っている
私の配信のために
イエスタデイには
ストーリーを
進めてもらってるんだけど
このボスなかなかやるな
「・・・っておい!」
「時間経過で終了する
とんでもないバケモノの
ようなボスと
良い勝負してんじゃねえよ!?」
「何したら
覚醒ルナフェクトと
良い勝負ができるんだよ!
負けイベントのような物だぞ!?」
こういう身体だと
つむの~
やってる時間だけがあるから?
「(・・・いや
私も そういう身体だけど?)」
「なんで
ストーリー放置してたの?」
人の物語に興味がない
ってのもあるけど
この程度の内容のストーリーなら
正直 面白くない
俺の方が良い物 書けるし
「(・・・たしかに
イエスタデイの物語のほうが
面白い)」
「作家さんに
なろうとは思わなかったの?」
・・・
”この身体で?”
「(・・・そうだった・・この人は
精神障害者だったんだ)」
さ~って
次のストーリーおわれば
ジェリルストーン編に
行けるんだったな?
「(才能があるのに
それを活かせないなんて・・・)」
行こうかトゥモロー?
「(・・・悲しいねイエスタデイ)」
夜中の3時
「さすがに睡眠障害でも
もう ねれそ~
おやすみ イエスタデイ」
おやすみ トゥモロー
配信 当日
「グッモーニン エブリワン
さあ 始まるぞ
私たちの時間だああ!!」
盛り上がるチャット覧
・・・30人も見に来てるだと
しかも こんな朝早い平日に??
まあ
多いのか少ないのか
わからんが
「今日は最近
フレンドになった
イエスタデイと一緒に
つむの~の
ジェリルストーン編を
攻略していくね~」
”トゥちゃんの恋人なんですか!?”
”俺達のアイドルなのに!!”
”その男とは
どういう関係なのお!?”
・・・
(アイドルファンって
こんなに気持ち悪かったっけ?)
「別に~
ただのフレンドさんだよ~
今わねw
・・・あ・・余計な一言を
荒れるチャット覧
・・・煽って
どうするんだよ?
「このくらいが
ちょ~どいいの
じゃあ 遊ぼうか?」
戦闘 ジェリルストーン編
ボス ハリス・ヴァーレ
ローズ・フィース
ルドルフ・ルーナ
”・・・おい
これ確か負けイベントだよな”
ざわつくリスナーたち
この3人のボスに
良い勝負するイエスタデイ
「(これよ これ!
このイエスタデイの
気持ち悪いほどの強さは
(褒め言葉のはず??)
リスナーさんの興味を引く!
マジで登録者数 伸びるかも!)」
”・・・これ
・・・チートしてるんじゃ”
「(・・・あ・・そう思う人も居るのか
とりあえずフォローを)」
「大丈夫よ みんな?
このイエスタデイは
覚醒ルナフェクトとも
互角に渡り合えた猛者だから!!」
”やっぱ
チートじゃねえかよ!!”
「・・・あ」
・・・あの
トゥモロー?
配信どころではなくなり
チートをしてない説明のため
この日の配信は終わった
・・・いや
・・・なんかごめん
「い~え
この状況を想定できなかった
配信者としての私のミスよ
それに
ボスの弾幕のような
連続魔法攻撃を
スピード止めず
前進しながら かわし
1撃で落ちる
敵の攻撃に怯まず
かわしたと同時に
敵の懐に急接近して
斬撃を与えるとか
そんな気持ちの悪い
(褒め言葉のはず)
動きされたら
みんなチートって疑うって~?」
・・・いや
・・・やっぱごめん
「でも
みんな言ってたでしょ?」
”とんでもねえプレイヤーが
現れたぜ!”
”これは次の配信も
見に来なきゃ!!”
そう
言ってくれてたっけ?
「さ~って
私のチャンネル登録者数
伸ばすためにも
明日も出演してね~♪」
・・・え・・明日も??
「あと配信で
ストーリーやるから~
わかってるね?
・・・え~
(どうやら
勝手にストーリー進めたら
・・・怒られるらしい)
「じゃあ
まった あっした~♪」
ログアウトした
トゥモロー
まあ いっか
人の物語に興味ねえし
・・・でも
けっこう楽しかったな
配信って
後日
やっぱ こうなったか
まあ しかたないよね~
だから 僕は
人付き合いが続かない
イエスタデイが
インしなくなってから
10日が経つ
「どういうこと!
私の配信にも出演してくれなくなって
10日も急に
音沙汰もなく連絡もないなんて!!」
「スマートフォンから
フレンドの特権で
連絡することもできるけど・・・」
「・・・たぶん これは
ライン越えだ」
「・・・」
・・・何しているのよ
・・・イエスタデイ
グレンハム王国 森林公園
つむのーの世界で
プレイヤーたちが集まる
憩いの場がある
いつも ここは
人生を楽しんでるような
そんな人たちで溢れる
そこで木製の小屋に寄りかかり
日差しを感じている人物が居た
・・・
「なんの連絡もなしに
一か月もインしないなんて
いい度胸じゃない!
イエスタデイ!!」
・・・
「私の配信にも
出演してくれなくなったし!!」
・・・
「何か応えなさいよ!?」
・・・
・・・
・・・
精神障害が悪化した
「・・・え?」
実は いま
チャットすることすらも
きつい
「・・・」
「・・・・・」
「・・・・・・・・」
「・・・ごめんなさい」
「・・・」
「・・・私・・自分のことばかりだね
イエスタデイが
こんなに苦しんでたのに
それを理解してあげられないで
・・・私は」
・・・
「応えなくていいから!!」
トゥモローも
小屋に寄りかかり
イエスタデイの身体に
己の身体を預け
ゆったりと この時を過ごす
「・・・きっと
貴方は私と同じ」
「・・・寂しかったんでしょ?
でも 独りは嫌で」
「・・・私だって
・・・そうだよ?
さみしくて
さみしくて
どうしようもないくらい
さみしくて
でも
どうにかしたくても
街に遊びに行けるような
身体じゃないから
孤独を
ごまかすために
配信を始めた
・・・
イエスタデイだって
そうでしょ?
寝たきりの身体で
人と接することができなくて
その寂しさを
ごまかすために
みんなが居る
この場所に居るんでしょ?
・・・
「・・・ネトゲってさ
私たちのような
精神障害者には
救世主だよね
・・・
「・・・大丈夫だよ?
ちゃんと待ってるから
イエスタデイを待って居る
「また いつ 突然
連絡が途切れても
理解してあげて
一か月でも
1年でも
5年でも
10年でも
・・・イエスタデイを
・・・待って居るから
・・・
・・・
さすがに10年も待ってたら
サービス終了してるんじゃないかな?
「例え
サービスが終了しても!!
イエスタデイを待って居る
・・・
じゃあ
その時は
君を探しに行くよ
トゥモロー




