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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 6 (2026.1~)   作者: 四季


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婚約破棄されたうえ心ない言葉をかけられ寝込んでしまいましたが……数日後まさかの展開に!?

『お前との婚約は破棄とする! ダッサい女とはここまでだ!』


 婚約者だった彼ラウエストにそんな風に宣言されたのは昨日の夕暮れ時のことである。


 ――それからというもの、私は寝込んでしまった。


 今はベッドに横たわっていても身体が重い。

 加えて、どことなく常に揺れているような得体のしれない感覚がある。

 これが何なのかは私にはよく分からないけれど。ただ、どこかふわふわとした感覚があって、まるで身体から魂が抜けてしまったかのようだ。


 身体は重いはずなのに、変な浮遊感もある。

 そんなところが気持ち悪い。


 けれども彼が体調不良を治してくれるわけではないから、これだけは自分で何とかするしかない。


 ラウエストと出会わなければ、婚約していなければ、こんなことにはならずに済んだのだろうか……。


 過去のことを悔いても何の意味もない。

 そこは十分理解しているはずで。

 なのにどうしてかふとした瞬間に後悔してしまうのだから不思議なものだ。



 ◆



 その数日後、母が取り組んでいたプロジェクトが大成功した。


 母は一躍有名人に。

 もう毎日取材の嵐。

 そして稼ぎも凄まじく増えた。


 それにより私の暮らしも一変することとなる。


 嬉しい報せが続く中で、段々「もう過去のことに縛られるのはやめよう、済んだことは済んだことだから」と思えるようになってゆき、そんな風に心が変わるにつれて体調不良も改善していった。



 ◆



 あれから数年、私は、母からの紹介で知り合った青年と結婚した。


 今はもう誰も私をダサいなんて言わない。

 他者から見下される私ではなくなった。


 ちなみにラウエストはというと、田舎の女の子に手を出そうと考え地方へ向かう途中で事故に遭い落命してしまったそうだ。


 田舎の女の子に手を出そう、って……。

 いやもうすべてが意味不明すぎる……。


 他者を利用しようとするような悪しき心を持っていた彼に幸せな未来は訪れなかった。


 その話を聞いた時は、過去の私のように『ダッサい女』などと言われ傷つく女性が増えなくて良かった、と、心の底から思った。


 理不尽に傷つけられる人が増えるなんて悲劇すぎる。

 過去の私のような思いは誰にもしてほしくない。



◆終わり◆

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