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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 6 (2026.1~)   作者: 四季


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ある晩餐会にて婚約破棄を宣言されてしまいましたが……幸せにはなれましたので、結果的にはラッキーでした!

「フィリア! お前との婚約は破棄とする!」


 婚約者である彼ダーリオンにそんな風に宣言されたのは、ある晩餐会でのことだった。


「俺はお前を愛せない。なぜなら魅力的でないからだ。お前のようなパッとしない女と生涯を共にするなど苦痛の極み。よって、お前とは本日をもっておしまいとする。さらばだ」


 皆の前でそんなことを言われてしまい傷つきはしたけれど。


「なにあれ、酷いわね。女性に対してあんなことを言うなんて。あり得ない」

「ああ……恐ろしい男ですわ……」

「心ない人よね、本当に……」

「なんという言い方。まったく、酷すぎる。あまりにも酷すぎるぞ」


 周りの人たちが私に味方してくれていたので、勇気を貰うことができた。


「俺の前に二度と現れるなよ、フィリア」


 別れしな、ダーリオンはそんな風に吐き捨てたのだった。



 ◆



 あの後、少しして、私には良き出会いがあった。


 代々資産家の家に生まれた彼との出会いは偶然だった。


 彼が路上で落とし物を探していた時、声をかけて協力し、その結果見事に彼が探していたものを見つけることができて。

 そこから二人の関係は始まった。

 その時以来定期的に顔を合わせるようになり、やがて親しくなった私たちは、結ばれようと心を決めた。


 そして正式に婚約。


 そこからも話は順調に進み。

 あっという間に夫婦になった。


 私たちの未来は光り輝いている。


 今はどこまでも真っ直ぐに希望を信じられる。

 だからどんなことも怖くはない。

 嵐が迫ってきたとしても彼となら乗り越えてゆける。


 ……ちなみにダーリオンはというと。


 彼は私に婚約破棄を告げた数日後謎の死を遂げたそうだ。


 詳しいことは不明だし知らないけれど。

 過去付き合っていて雑な扱いをしていた女性に怨まれ襲われたのではないか、という噂が出ているらしい。



◆終わり◆

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