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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 6 (2026.1~)   作者: 四季


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婚約破棄され時間ができたのでやりたいことをやってみることにしました。

 先日、婚約者であった彼ヴォーン・テ・オッドから、婚約破棄を告げられてしまった。


 それは突然の出来事で。

 だからすぐには理解できず。

 ただ戸惑いしかなくて。


 けれども彼の決定は絶対的なものだったので、そこを書き換えることは私にはできなくて、結局そのまま切り捨てられてしまった。


「おはよう、毎日水やりしていて偉いわねぇ」

「ありがとうございます」


 なので私は家の花壇で花を育てることにした。


「お花が好きなのねぇ」

「はい! とっても好きです!」

「素敵なことだわぁ。どうかいつまでもそんな貴女でいてちょうだいね、時が流れてもそんな風な綺麗な心でいて」


 ということで、今は毎朝水やりをしている。


 花と触れ合うことは楽しい。

 それは純粋な想いだ。

 色鮮やかなものを大切に育てるという行為は、この胸に、無限の幸福を生み出してくれる。


 だから私はこれからも花を育てて生きていくつもり。



 ◆



 あれから十年。


 私は今、この国で一番有名な花屋を営む女として、有名人になっている。


 取材も多い。お客さんも多い。なので毎日はかなり忙しい。けれど、そうやって好きなものに囲まれながら働くことは、とても楽しい。もちろん時には大変なこともある。でもそれすらもやりがいを生んでくれているから。この道を歩むことに対して迷いは一切ない。


 ……ああ、そうだ、そういえば。


 あの時私を切り捨てたヴォーンだが、あの後惚れた女性に誘われて違法行為に手を染めてしまったらしく、逮捕され後に処刑されたそうだ。

 普通の青年だったヴォーン・テ・オッドは犯罪者としてその生を終えたようである。



◆終わり◆

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