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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 6 (2026.1~)   作者: 四季


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見知らぬおじいさんから意外な事実を聞いてしまいました……。

「おぬし、ちょっとよいか?」


 ある日家の前で見知らぬおじいさんに話しかけられた。


「はい、何でしょうか」

「おぬしの婚約者じゃが、浮気しておるぞい」

「……どうしてそのようなことをご存知なのですか?」

「いちゃついておるところを見てしまったんじゃ」

「見て……」

「そうじゃ。あれは間違いなくおぬしの婚約者じゃったよ」

「……そう、ですか。取り敢えず確認してみます。情報提供ありがとうございました」


 その後、婚約者である彼テイットの素行について調査してみたところ、彼にはイリーナという浮気相手がいたことが判明した。


 おじいさんが言っていたことは間違いではなかったのか……。


 はじめはショックだった。

 けれども段々「結婚する前に気づいて良かった」と思えるようになっていく。


 そして私は彼に告げた――関係の終焉を。


「テイット、浮気しているのでしょう。悪いけど、そんな人と共に生きていくことはできないわ。だから……さようなら、婚約は破棄します」


 彼との関係は終わらせた。

 親にも協力してもらいテイットとイリーナそれぞれから慰謝料を取ることにも成功した。



 ◆



 婚約破棄から数日、テイットは夜の散歩中野犬の群れに襲われて負傷しその傷が原因となって命を落とすこととなった。

 その想定外の出来事強いショックを受けたイリーナは、心を病み、毎晩悪夢から逃れられなくなったそうで。ある時衝動的に家の三階の窓から身を投げてしまったそう。そんな感じで、彼女は呆気なくこの世を去ったようである。



 ◆



 私は、あの時の見知らぬおじいさんとは再会できなかったものの、少々個性的ではあるけれど思いやりを持っている気の合う男性と結ばれることができた。


 今はもう過去などどうでもいい。

 なぜなら幸福の海に浸ることができているから。


 私は幸せだ。

 だからこれ以上は求めない。


 けれど、そんな幸せな時だとしても、油断することは問題だ。


 今ここにあるものを護りながら生きてゆく――それが一番大切なこと。



◆終わり◆

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