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貴方のことを愛していました。~それは確かなことでした~
貴方のことを愛していました。
それは確かなことでしたから。
私は今でも躊躇いなく真っ直ぐにそう言うことができます。
貴方は、愛しているだなんて馬鹿らしい、そう思っているのかもしれません。
いや、実際そうなのかもしれませんね。
ただ、もしそれが答えだとしても、人は他人を愛するもの、愛してしまうもの。ですからそれは仕方のないことなのです。ある意味本能ですから、人として生きている以上避けられないもの。
なので、私は、貴方という人を愛したことを恥じらいはしません。
あれは確かに愛でした。
そしてそこにはどこまでも真っ直ぐな想いがありました。
貴方にはきっと分かってもらえないのでしょう。
ですがそれで良いのです。
私は私として誰かを愛した、ただそれだけのことですから。
同じように想え、と私が貴方に命令することはできませんが、同時に、想うな愛するなと貴方が私に言うこともできないのです。
◆終わり◆




