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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 6 (2026.1~)   作者: 四季


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ああ、今年もまた、雪が降る……。~思えばあれはこんな寒い日でした~

 ああ、今年もまた、雪が降る……。


 思えばあれはこんな寒い日だった。


 仲良しだった婚約者から突然別れを告げられて。

 当時の私は絶望の海に落とされた。


 ――彼は別の女性を密かに愛していたのだ。


 その現実を受け入れられず。

 ただ胸が痛くて。

 こんなことになるなら誰のことも大切に想わなければ良かった、と、繰り返し泣いた。


 彼と共に行く未来を純粋に信じていた……だからこそ辛かった。


 慰謝料は親の協力もあって取れた。そこは良かったと思う。こういう時、何か少しでも反撃できたと思える部分があることは大きい。ただ、慰謝料を取ったとしても傷がなかったことになるわけではないし痛みは消えはしないけれど。


 あれから何年もの時が流れて、彼と出会うことはもうないけれど、こんな雪降る日にはふと思い出すことがある。


 あの時の悲しさ。

 あの時の辛さ。

 それらはふとした瞬間に蘇る。


 だが過去に縛られてはいない。


 私は変わった。


 彼ではない他の人とだけれど結ばれて、どこまでも純粋に愛してくれるその人と夫婦として今は穏やかに暮らせている。


 私はこの幸せを護っていきたい。

 だから過去は捨ててしまえる。

 記憶から消えることはなくてもそれに縋ることはない。


 それは、もう、ただの記憶でしかないのだ。



◆終わり◆

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