平凡な朝にまさかの展開が!? 〜ハッピーエンドは必ずあります〜
なんてことのない平凡な朝。
婚約者である彼ティオに出会ったので軽く挨拶する。
「おはよ〜」
「あ、おはよう。マリーエは今朝も元気そうだね」
「ええ、元気よ」
「そう。それは良かった、安心したよ」
ティオは自然な感じで言葉を返してくれたのだけれど。
「あ、そうだ。ちょっといいかな」
「何?」
「君との婚約だけど、破棄しようと思うんだ」
まさかの言葉が飛び出してきて、思わず「ええっ!?」と大きめの声を出してしまう。
「急でごめん」
「ちょっと……ごめんなさい、でも、いきなり過ぎて意味が分からないわ」
「そう思われるかも、とは思ったんだ。でもやっぱり黙って婚約破棄っていうのは無理かなって。だからきちんと伝えることにしたんだ」
「それは、そう、だけれど……」
すると彼は。
「だからごめんって!!」
急に怒りを露わにしてくる。
「ごめんって言ったよね!? なのになんで責めるんだよ!! おかしい! おかしいよ! そういうのやめようよ!!」
いや違う、そういう問題じゃない……。
「マリーエなんて大嫌い!! ……じゃ、そういうことだから、さよなら」
吐き捨てながらそっぽを向いて歩き出したティオだったが、次の瞬間かなり深い落とし穴にはまり数メートル下まで落ちた。うわあああ、という叫びを最後に、彼の声は聞こえなくなった。
……呆気ない最期だった。
◆
あれから数年、私は親の紹介で知り合った富豪の男性と結ばれ幸せになれた。
ティオのことはもうどうでもいい。
終わったことは忘れよう。
そして、ただ真っ直ぐに、手に入れられているものを大切にしながら歩んでいきたい。
◆終わり◆




