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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 6 (2026.1~)   作者: 四季


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婚約破棄されましたがやりがいのある道に進むことができました!

 晴れやかな空が綺麗な日のこと。

 婚約者である彼ターロゥに呼び出されたので指定場所であった川の近くへ向かった。

 そこへは徒歩数分で到着できる。

 なので、指定場所へ向かうこと自体はそれほど大変なことではない。


「よ、来てくれたみたいだな」


 私が到着した時、彼は既にそこで待っていた。


「ええ、来たわ」

「大事な話があるんだ」

「大事な……?」

「ああ」

「大事な話って何かしら」


 彼は僅かに間を空けて。

 やがて心を決めたように口を開く。


「あんたとの婚約、破棄することにした」


 ターロゥははっきりと言った。


「空がこんなに綺麗な日に婚約破棄って……なんというか、複雑な気持ちだわ」

「関係ないだろそこは」

「する側はそうなのかもしれないわね」

「は? 馬鹿にするなよ。俺は何も知らない馬鹿人間じゃない」


 今にも噛み付いてきそうなターロゥを目にして呆れ、思わず「そういう話じゃないでしょ……」とこぼしてしまった。


 だが実際そうだろう。

 馬鹿だとか。

 馬鹿じゃないとか。

 はじめからそんな話はしていない。


「ま、いいや。じゃな。ばいばい」


 彼は一方的に私を切り捨てた。



 ◆



 あの突然の婚約破棄から一週間。

 ターロゥは亡くなった。

 増水した川の様子を見に行って流されてしまったのだそうだ。


 ……あまりにも呆気ない最期だったようだ。



 ◆



 あれから数年。

 勤めていた服屋の店主に気に入られた私は、二店舗目の店長に抜擢された。

 そして今は店長として忙しくしている。

 まだまだ未熟なところは多い、けれど、学びながら懸命に働けば怖いものはない。

 周りに支えられながらではあるけれど何とか上手くやっている。学びを得ながら働くというのは楽しいことだ。


 今、私の日常はとても充実している。



◆終わり◆

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