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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 6 (2026.1~)   作者: 四季


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昨夜は普通に寝たのに、次の日こんなことになるなんて……びっくりだよ。

 明日晴れたらいいなーとか思いつつ昨夜は寝たんだけど、起きるや否や婚約者である彼から驚きの言葉をかけられたんだ。


「君のような中程度のレベルの女と生涯を共にするのは無理だ」


 確か、そんな言葉だったかな。


 最初は驚いたよ。信じられなかった。まさかいきなりそんなこと言われるなんて、って。固まっちゃって、動くこともできず何か言い返すことできずで、そんな状態でいるうちに勝手に話を進められちゃって。


 だからそのまま婚約破棄になっちゃったんだ。


 ええー、って思ったよ。おかしいでしょ、って。急にそんなこと言い出したからなおさら。不信感でいっぱいになってた。


 でも終わったことは終わったことだからさ。

 もう彼のことについては考えないことにしたんだ。


 もちろん残念だよ? せっかく関係を築いてきたのに、って思うし。悲しいよ? 一方的に終わらせるなんてどうなの、って、正直ちょっと腹が立つし。……けど、そう言われた以上仕方ないんだ。文句を言っても状況が変わるじゃないから。だったらもうスルーして次のことを考えるしかないよね。自分でどうにもできないことに縛られて落ち込み続けるより、自分で選んで決めて進める領域のことについて考えるほどがずっと有意義じゃない?



 ◆



 ちなみに、あの後、婚約者だった彼は勝手に自滅したみたいだね。


 何でもギャンブルにハマっちゃったみたいでさ。

 全資産をそこに突っ込んで、負けばかり積み重ねて、生活費すらないような状態にまでなっちゃったみたいで――その後彼がどうなったかを知る人はいないんだって。



◆終わり◆

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