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足りなかったもの
詩のような作品です。
悲しい歌は聴きたくないよ
いつだったか
そんなことを呟いた
あなたの隣にいて
何も言えないままだった
悲しい物語は見たくないよ
いつだったか
そんなことをこぼしていた
あなたの傍にいて
何もできないままだった
あの時のわたしじゃ
何もできなかった
あの時のわたしじゃ
誰も救えなかった
手を伸ばせば触れられる距離にいたのに
抱き締めることすらできなくて
愛とか想いとか色々なものじゃなく
一つだけ
勇気がなかった
きっとそれが答えだったんだろうって
そう思ってる
わたしがいる
もしもあの時
あなたに寄り添えていたなら
この時の姿や形も
ほんの少しくらいは変わっていたのかな




