表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 6 (2026.1~)   作者: 四季


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

28/42

それが起こったのは、新年を迎えた早朝、ちょうど朝日が昇ってくる頃でした。

 新年を迎えた早朝、ちょうど朝日が昇ってくる頃に。


「お前との婚約だがナァ、破棄することにしたゼィ」


 婚約者である彼ツバート・ロヴェンティヴェルヴィからそんな決定を告げられた。


「え」

「だ、か、ら、言ったじゃねぇカァ。婚約破棄、ってサァ」

「……いきなり過ぎない?」

「そんなこタァどーうでもいいんだヨォ! 大事なのは婚約を破棄とするってことダァ。その決定が一番大事なんダァ!」


 朝日に照らされて美しく煌めく赤毛が印象的なツバートは真顔で言ってくる。


「お前とはこれ以上一緒に生きていく気ねぇんだヨォ。オケ? じゃ、そういうことなんでナァ。バアァァァアアァァァァィィィィイイィィィィィン!」


 こうして新年早々私たちの関係は終わりを迎えたのだった……。


 驚きはあった。

 でも前を向こうと決めた。


 私は私なりに幸せになってみせる。



 ◆



 あれから数年、私は、りんご農家の青年のもとへ嫁いだ。

 そして今は夫と共にりんごを育てている。

 こんな未来が待っているとはあの時は想像しなかったけれど、でも、これは私が選んだ道だから選択を悔いることは決してない。


「お疲れ! クッキー置いておいたよ、リンゴチップス入り」

「え、最高……?」

「あはは、好きだよねリンゴチップス」

「大好き! 貴方が作ってくれるリンゴチップスは本当に美味しいもの。ドライなのに果汁感がある味わいで、食べるたび魅了される!」

「そう言ってもらえるとすごく嬉しいよ」

「クッキーとのコラボレーションとか嬉しすぎ!」


 私はこれからも愛する夫と共に生きてゆくつもり。

 なぜならその道にこそ幸福があると信じているから。


 ちないにツバートはというと、あの婚約破棄の少し後に嵐の中で外出していて倒木に当たられてしまい命を失ってしまったそうだ。



◆終わり◆

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ