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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 6 (2026.1~)   作者: 四季


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27/45

婚約破棄されましたが大スターになれました!~少し意外な展開でしたが今とても幸せに生きています~

「お前との婚約は破棄とする!!」


 婚約者ヴェヴィル・スティーラントはある日突然私の前に現れた。

 しかも女連れで。

 いつもは会いになんて来ないのに。


「わしは決めたんじゃ。彼女と生きると。だからお前とは縁を切る、これは絶対的な決定なんじゃ」


 ヴェヴィルは平然とそんな言葉を口にした。


「他の女性に乗り換える、それは婚約破棄の正当な理由にはならないと思うのですが……」

「だまるぇい!! お前はなぁ、大人しく言うことを聞いていればそれでいいんじゃ! おけぇい!?」


 まったくもって会話になっていない……。


 しかもどこまでも自己中心的過ぎる……。


「申し訳ありませんが理解できません」

「理解できなくても受け入れろぉい!!」

「では前に我が家が貸したお金は返していただきますよ?」

「それは無理じゃ」

「なぜですか」

「そりゃあ簡単なことじゃ。もう使った!」

「えええ……」

「ふぉっふぉふぉふぉ。仕方ないじゃろう。もう使ったんじゃから、返せんのじゃ」


 ――刹那、道の向こうから走ってきた私の父親が。


「お前いい加減にしろよおおおおおおおお!!」


 手にしていた縄をひゅんと回し素早くヴェヴィルの足に絡めそのまま近くの木の枝に吊り下げた。


「う、うぬぉぉぉぉぉ!?」

「ヴェヴィル、そりゃあんまりだろ。金借りといて返さねぇとかサイテーだろ。てか、それはもうほぼ詐欺だ」

「お……おち、ち、うえ……? な、なぜ……ここに?」

「娘が困っている時に手を貸さないのは親じゃない」

「ふ、ふぬぅおぉぉぉぉぉ……」


 その後父親が色々手を打ってくれて、ヴェヴィルに貸したお金は回収することができた。


 ヴェヴィルが金貸しからお金を借りてお金を作り、それをそのまま我が家に渡す。そしてヴェヴィルは金貸しにお金を返すためにどうにか頑張る。


 ――と、そういう形になったのだった。


 また、裏切りに起こっていた父親は、ヴェヴィルの浮気相手である女性からもしっかり慰謝料をもぎ取ってきてくれた。


「迷惑かけてごめん、父さん」

「いやいや、いいんだ、気にすんな。これは父の務めだ」

「……ありがとう」

「可愛い娘だからな、幸せになってほしいんだよ」


 それから彼らがどうなったかというと。


 ヴェヴィルはいつまでもお金を返そうとしなかったために金貸しを酷く怒らせてしまい捕らえられ強制労働させられてしまったそうだ。で、劣悪な環境での労働によって身体を悪くし、労働開始から数年も生きられなかったらしい。

 浮気相手だった女性は慰謝料支払いの件で両親と険悪になったそうで「もういい!」と反発して家出したところを不審な男の人に襲われ命を落とすこととなってしまったそうだ。


 ちなみに私はというと、少し暇になったこともあって縄の操作が得意な父親に色々教わり、最終的には縄を扱うハイレベルな芸によって大スターになった。



◆終わり◆

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