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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 6 (2026.1~)   作者: 四季


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154/165

扉を開けよう

詩のような作品です。

どこへ行きたい?

そんな風に尋ねられて

どうしても答えられなかった

問いが嫌だったわけじゃない

むしろ嬉しいくらいで

あの日の夜は月を見上げて祈った

ありがとう

そう言ったよ

どこへ行きたいかなんて

考えてみたことがなかったから

突然かけられた問いに

答えを見つけられなかった

ただそれだけのこと

そんな単純なことだったんだ

あの時の出来事っていうのは


心配させてごめんね

どうかまた

思い立ったら何でも尋ねてみて


扉を開けよう


どこへ行きたい?

いつの日かまた

そう尋ねてもらえたなら

花束みたいな答えを用意して

すぐに答えを言ってみせる

準備はできたから

迷わないで

好きなことを気軽に尋ねてみて

きっともう大丈夫

答えはこの胸にあるから


扉を開けよう

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