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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 6 (2026.1~)   作者: 四季


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ただ少し友人と遊んでいただけなのに婚約破棄されてしまいました。~彼の最期は非常に不運なものでした~

 歌って、踊って、中央公園の噴水の傍で友人と楽しく過ごしていたところ。


「お前はなんということをしているんだ! みっともない! それでも婚約者の要る女か!」


 たまたま通りかかった婚約者ダーウィズンにその姿を見られてしまい。


「ああ呆れた。……もういい。お前との婚約なんざ、今この時をもって破棄だ!! お前のような女は俺には相応しくない」


 なぜか異様に怒られ関係を叩き壊されてしまった。


 私は悪いことはしていないはずだ。同性の友人と歌ったり踊ったりしていただけ。異性との絡みなんて当然ないし、いかがわしい場所へ踏み込んでいたわけでもないし、露出の激しい格好をしていたわけでもない。だがそれでも彼にとっては不快だったようで。彼は一瞬にして婚約者である私を切り捨てた。


「もう二度と俺の目の前に現れるなよ!!」


 別れしな、彼はそう吐き捨てたのだった。



 ◆



 あれから数年が経った。


 驚くべきことだが。

 私は今スターとなっている。


 歌と踊りで時の人となった私は、今、国民の九割以上が知る存在となっている。


 こんな道に進もうとは思っていなかった。芸能活動には興味がなかったから。しかしスカウトの人がやって来て、気づけば有名になっていた。そんな気なんて欠片もなかったというのに、増水した川の流れのごときスピードで色々なことが移り変わり、その結果今の私が生まれた。


 だが、多くの人を笑顔にできているという意味では、この道も悪いものではなかったのかもしれないと思っている部分はあって。


 想定外の未来ではあったけれど、不幸な未来ではなかったと思う。


 ちなみにダーウィズンはというと。

 私との婚約を一方的に破棄した日の帰り道、馬車とぶつかったことで攻撃的になっていた野生動物に路上でたまたま遭遇してしまい、襲いかかられて――それによって命を落としてしまったそうだ。

 野生動物に攻撃された彼は何もできないままこの世を去ることとなり。

 生前のような綺麗なままの姿でこの世に別れを告げることはできなかったようである。



◆終わり◆

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