表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 6 (2026.1~)   作者: 四季


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

110/164

婚約者に呼び出され指定の場所へ行ったところ、彼は女性を連れて待っていて……?

 婚約者である彼ダウウィッチに呼び出され、珍しいことなので不思議に思いながらも指示通り指定の場所である公園へ向かった。


 するとそこには女性を連れたダウウィッチが待機していて。

 顔を合わせるなりけらけらと笑われてしまった。


 まさかの展開に言葉を失っていたところ、ダウウィッチから「お前との婚約だけど破棄するから」とぶっきらぼうに告げられて。


「お前なんかもう要らない」

「うふふ、おっつかれさまでしたぁ~」


 ダウウィッチとその隣の女性に馬鹿にしたような調子で言葉をかけられた。


「ねえダウ、もういいでしょ? 早く帰りましょ! 見せたいものもたくさんあるしぃ」

「そうだな」

「この後うち来てくれるぅ?」

「もちろん! 行くよ行くよ! 絶対行く!」

「うっふふふ~。嬉しいわ。やったぁ~」


 彼らは私のことなんて少しも考えていなかった。

 恐らく興味がなかったのだろう。

 数分前まで婚約破棄という重大な話をしていたにもかかわらず、今は、何事もなかったかのようにいちゃいちゃしている。


「じゃあな。……永遠にさよなら」

「捨てられた婚約者さぁん、もぉほ~んと、お疲れさまでしたぁ~」


 そんなことを言いながら二人は去っていった。


 公園には私一人だけが残される。

 静寂が訪れた。

 婚約破棄という重大な話なのに驚くほど呆気なく終わりを迎えた。


 ――だがその日の晩二人は亡くなった。


 女性の家の近く、路上で夜中にいちゃついていた二人は、無防備な状態で通りすがりの賊に襲われ命を落とすこととなってしまったそうだ。


 治安が悪い場所ではないようだし、その辺りを賊がうろついているということも滅多にないそうなので……ダウウィッチたちは余程運が悪かったのだろう。


 それから一年、私は親の紹介で知り合った男性と仲良しになり、結婚した。



◆終わり◆

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ