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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 6 (2026.1~)   作者: 四季


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愛していると言うことは

詩のような作品です。

愛していると言うことは

容易いことかもしれない

言葉だけなら何だって言えるだろう

心などありはしなくても


安らぎは求めれば求めるほど

遠ざかってゆくものだと

誰かが切なそうに話していたけれど

その時は意味が分からなくて


愛しさは深まれば深まるほど

痛みを生むものだと

誰かが寂しげに話していたけれど

その時も意味が分からなかった


可愛いねだとか

魅力あるねだとか

そんな言葉は必要ない

ただ甘いだけのものに

惹かれるところはないから

ただ優しいだけのものに

魅了されることはないから


愛していると言うことは

容易いことかもしれない

言うだけであればどうとでも言えるだろう

想いなどありはしなくても


難しいのは

真の意味で愛を持つこと

難しいのは

真の意味で想いを抱くこと


そこだけは偽れない

それだけはごまかせない


だからこそ価値があるのだと

きっと誰もがそう思い

だからこそ欲するのだろう

ただ甘いだけではない

その奥に深い色を宿した奇跡


名前のない


唯一のものを


幸福は求めれば求めるほど

遠ざかってゆくものだと

誰かが静かに話していたけれど

その時は意味が分からなくて


愛情は深まれば深まるほど

痛みを生むものだと

誰かが涙して話していたけれど

その時も意味が分からなかった


分からないものが多すぎる


分からないものが多すぎた


それでも

少しずつ歩む中で

ふとした瞬間に

少しずつ学んでいるのが

人という存在で

人という生き物

だからこそ

今日は分からなかったことも

明日は分かるかもしれないと

小さな夢をみることは

明らかに間違いというわけではない


分からないものが多くても


分かる時が来ることもある


その時を待ちながら

意味もなく街を歩いていくということも

くだらないことのようで

くだらなくないのかもしれない


その時を待ちながら

訳もなく空を見上げてみるということも

つまらないことのようで

つまらないことではないのかもしれない


分からないことが多くても


分からないことばかりでも


それでも……


今はただ瞼を閉じて

希望の星を想い

小さな祈りを輝かせるために

吹き抜ける風に願いたい


その先に安らぎがあるなら


その先に愛しさがあるなら


すべてのことに意味があり

すべてのことが明日を創る


そう気づけるかもしれない


愛していると言うことは

容易いことかもしれない

言葉だけなら何だって言えるだろう

心などありはしなくても


ただ愛することは容易くはない

それもまた現実で

そして誰もが知っていること

どこまでも深まりゆく愛を

そっと抱き締めることは容易くはない


難しいことを

難しいと言えるなら

希望はまだあるだろうから

諦めるにはまだ早い


真実に欠片ほどでも気づけているなら

立ち止まる必要はなく

真実に触れることができているなら

捨ててしまう必要はない


愛を求めて

走り続けても

指に触れるものは

怒りや悲しみだけなのなら


愛を求めるのではなく

愛を生み出すことで

腕を伸ばさずとも

欲し続けていた光に触れられるかもしれない


一つを変えれば

二つも変わる

あの頃は

ためになる話なんて

どうでもいいと

気まぐれに思っていたけれど


ようやく気づけたかもしれない


そんな風に思う時が来たなら


新しい一つを手に取ってみることも

無意味ではないと風は通り過ぎ微笑む


愛していると言うことは

容易いことかもしれない

言葉だけなら何だって言えるだろう

心などありはしなくても


そんな甘いものを求めてきたわけではない


無意味な甘さに溺れるほど愚かではない

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