第三話
途中で口調を変更したので敬語になっている場所がありますが、「〜だろ」系の口調で固定します。
後でなおす可能性はある。
朝だ。
鉄の匂いが鼻をつく
昨日は何でここで寝ることが出来たんだ?
時間はありそうなのでおばさんを家の庭に埋めた。
冥福を祈る。
スマホを開いてみるが、ネットが繋がらない。
電気も通っていなそうだし、水道も使えない
水は魔術で最低限解決するだろうし、浄水場とかが壊れているのだろう。電気もどこかの電柱が壊れたり、発電所が壊れたりしているのかも知れない。だけどネットが繋がらないのは分からない、ていうかネットが繋がる原理を知らないから判断出来ない。
まあ、使えない事が把握できただけ得か。諦めよう。
おばさんには申し訳無いが、家の中を漁らせて貰った。
結果として、道具の類はあまり見つからなかったが、これからを考えると非常に役に立つ物が見つかった。
地図帳とコンパスだ。
俺は地図が読めるので、これがあれば首都圏脱出が非常にスムーズになるだろう。
それで、地図帳を見ながらどのルートが良いかを考える。
ここはさいたま市なので、考えられるルートは3つ。
1・北西に向かって群馬方面を目指すルート
2・北に向かって栃木を目指すルート
3・南西に向かって静岡を目指すルート
まず、1は除外だ。
もう秋だし、山もあるから群馬方面に着くまでにどれくらい時間が掛かるかも分からない。いや、他のルートにも言えることだが…群馬。は寒いって義務教育で習った。生身で耐えれるか分からない。
それで、2。距離的には3と同程度だが…途中に山が無いから首都圏から魔力が寄ってくるかもしれない。いや、魔力について詳細とかは一切知らないけどね?壁があった方が精神的にいいじゃん?
んで、3。何よりも特筆すべきは23区の横を通り抜ける事だろう。あのメモには東京が中心と書かれていたからその横を通るのは怖い。逆に、その分メリットは多い。まず、名古屋に行ける。他にも、太平洋沿いなので船を使えるかもしれないし、凍死することも無いだろう。
……困った。けど、この決定は早めに終わらせないといけない。魔力について何も知らないが、俺は実際にファンタジー現象が起きるのを見た。こんな物が蔓延している所で生きたくは無い。
待て、この自衛隊駐屯地。富士駐屯地ってとこ。ニュースで見たことある。
確か本州最大だよな?
よし決定。静岡目指そう。出来るだけ23区から離れて。
さてと、決めたらさっさと行動しないと。
まずは西。荒川を渡って入間市まで向かう。
おばさん、自転車貰って行きますね。
家を出てとりあえず大通りを目指して進み始める。
車とか電柱とか、色々壊れまくってTHE・ディストピアだな。
「ねえ、君!おーい!」
女性が声を掛けて来た。
紫の花のヘアピンが特徴的だ。
高校生ぐらいだろうか。
鉄パイプを持ち、臨戦態勢になる。
て言うか生存者いたんだ
「なんだお前!物資は渡さんぞ!」
「落ち着いて!君と敵対する気は無いよ!」
「じゃあ何の用だ!」
「大通りに向かおうとしてたんでしょ?」
「そうだが」
「大通りの方はなんかたくさん化け物が居て危険だから行かない方が良いよ!って話」
まあ直感だが嘘はついていない気がする
「情報感謝する。が、物資は渡せないぞ」
「うん!それで大丈夫!今は助け合いでしょ!」
「貴女はどこへ行くつもりだ?あと、化け物ってどんな感じだ?」
「入間の方!あの辺りは田んぼもあるしね。んで、化け物ってのはなんか赤いゴブリンとか…黒い狼とか…空飛ぶ光るボールとか!」
なるほど、途中までは同じか…
あと、妖怪に関しては知らない情報だな。
「それじゃこっちからも情報だ。正確性は無いが、首都圏を脱出しないと危険だそうだ」
「うん、ありがとお兄さん!またどっかでね〜!」
別れようとする…が
行く場所が同じだからか移動方向も同じだな
「…俺ら出来るだけ道の端歩きましょうか」
「そうだね…」
やっばい。めっちゃ気まずい
「失礼ですが、お名前は?」
「岩倉美子!」
「八刀 士郎だ」
「よろしく!大変な事になったね〜」
「本当に、じゃあ情報交換しつつ行かないか?あと、ルールとして可能な限りお互いには近づかないようにしよう。腕が届く範囲より外にいれば良いよな?」
「うん、だいじょぶ。今の所の情報は?」
「なんかゴブリンみたいな妖怪が居たのと…あと、これ」
日寺と言う少女に貰った紙を渡す
「うわ血まみれ、えっと…」
読み終わった様だ
「どう言うルートで首都圏から出るつもりなの?」
「ここから入間まで行った後に南下して、そのまま静岡まで抜ける予定だ」
「それじゃ私とは入間でお別れだね」
「そうなるな」
「あと…魔術って何?知ってる?」
「ちょっとお待ちを…水」
手から水を出し、持ってきたペットボトルに入れる
「うわやっば!」(パチパチ)
「出来ないのか?」
「出来ないと言うより〜やる発想が無かったかも。試してみるね!」
「っとその前に、あっち見てくれ」
さっきのゴブリンの肌青い版みたいなのが居る
何人かで集まってる
「どうしよ?」
「お互いに背中預けるのは嫌だよな」
「当然!」
そうだ、この機に攻撃魔術が使えるか試そうかな
「魔術で攻撃してみて良いか?」
「良いけど、私は距離取るよ?」
「それで大丈夫だ」
岩倉さんが少し離れたのを確認し、魔術を使おうとする
あれ、攻撃魔術ってどんなのだ?
水ぶつけるだけじゃ意味無いしな…
「火の玉!」
適当に撃っただけだが、俺の手から放たれた魔術は青ゴブリンの内一匹を丸焦げにした
ゴブリン達は散り散りになって逃げて行った。
「え、そんなことも出来るんだ!すっご!」
「自分で良ければ可能な限り教えますよ。対価も要りません」
「うん!教えて!」
「俺の方法だと、まずは手を向けます」
「うん」
「それで、起こって欲しい魔術がどんな物かを言えば出来る筈です」
「おっけ!やってみるね!水!」
一発で成功してる…
「結構簡単だった!」
「それは良かったです。あと、使い続けると疲れるので注意してください」




