対偶-アマ-
聞く耳は持っておこう
糞アマの言い分を聞いてみよう。
愛華「私が悪いってわかってる、でもあの日の夜は楽しかった」
愛華は夜な夜な親に内緒でクラブに足を運んでいた。今まではそこから持ち帰られることなく女友達と素直に帰っていた。例の件の一か月前、女友達の一人が、他校の男生徒とラブホテルに行き夜が明けるまで交わっていたようだ。女友達の子は女グループのみんなに自慢していたらしい。そこから他の女友達もワンナイトした、とかSNS交換したなど男の味を知ってしまったのだ。
私は数太君が好きだった。でも文月君のアプローチを断れないし、文月君も違う魅力があったから付き合ったけれど割り切れていない部分があった。クラブでたまたま数太君に会って、そのまま数太君にラブホテルに連れていかれた時、二度とこんなチャンスはないと思った。好きだった数太君とお話しできる事、体を求められたこと。1日だけでもいいと思った。数太君は私に気づいていないし、このまんまうやむやにしようと思った。けれど、他の女の子が嫉妬した。実際は誰が広めたのかわからなかったけれど。匿名のL〇NEグループで晒されていた。女友達には「私明日があるから先帰るね」と言っていたのでクラブに出入りしている事も、男の家に行ったことを気づかれそうなのは、女友達の中の誰かしかいないのだ。私は取り返しのつかないことをした。女友達には文月君と付き合ったことを言っていなかったのだ。行ってしまったら気を使われて、クラブに誘われなくなって一人になってしまうから。でももし仮に晒したのが女グループの一人として、晒された内容には文月くんと私が付き合っているという前提で書き込まれていた。
その日以降私は『Bitch』呼ばわりだ。「尻軽」や「男好き」、「クソビッチ」とか、男子からは「お前だいぶ男遊び激しいらしいな、俺と〇らせろ!」とか散々なことを言われた。卒業まで結局女グループの子達から距離を置かれ卒業してしまった。
文月「二度と会いたくない、別れてほしい」
と言われた。私はそれ以降クラブに行かないようになった。
大学は隣県の県立大学に進学した、隣県に移ったことで私を知る人はいなく新しい彼氏もできた。彼氏はどちらかというとサッカーはしなさそうなインドアな子で、文月君とも数太君とも違うタイプの子。あれ以降2人には全然あっていない。私が招いた部分が大いにあるが、2人には私を忘れてまた元通りに戻っていてほしい。こんなクズな私を許してほしい。
許すかは別