対偶-別れ-
男子のノリで書いてみました
文月「数太おまえふざけんなよ!僕が好きな愛華を寝取りやがって!」
数太「文月、待ってくれ俺は...。」
二人はよくケンカをするが、今回は本当に腹立たしかった。親友の数太に好きで好きでたまらなかった愛華ちゃんと寝たらしい。2人は高校のサッカー部で共に活動していて、かわいがっている後輩伝手に僕は知ってしまったのだ。数太は女にモテる、女にも節操がない。
文月「お前が女好きなのは分かるけどさ、愛華と付き合ってまだ1か月だぞ!」「何ならヤッたの2週間前で、僕はまだしてないんだぞ!ふざけんな!」
これは怒るだろ、マジであり得ない。穴兄弟も屈辱だが穴兄弟ですらない。僕の穴は先にあけられていた。下品だが。
数太「文月本当にごめん!!愛華がめちゃくちゃ誘惑してくるから我慢できなくって、ほんとごめん!」
数太「だってさ、俺が隠れて行ってるクラブに愛華がいて、化粧で学校のイメージと全然違かったから同一人物ってわからなくて、知ってたらこんなことはしなかった、ごめん!」
数太のこの謝りなれた感じ、なんか軽いというか、反省してなさそうで許す気になれない。数太がクラブに足を運んでいて、たまに女の子をゲットしてはワンナイトを過ごす事は、親友の俺も知っていた。実は僕も1回ヤッた。そん時の女は、僕がシャワー中に財布の金を全部盗んで帰りやがった。あれ以降クラブにはいっていなかったがこんなことになるとは想像していなかった。数太も疑いたくはなかったし、何なら彼女がクラブに通っている事を秘密にしていたことも腹が立った。
その時、頭の中で絶対に言ってはいけない言葉を浮かべた。そしてそれを言ってしまった。
文月「お前が女遊びに浸かっちまうのは、離婚してどっかに行った父親の遺伝だろ!」
彼は片親なのでタブーだったのだがつい言ってしまった。数太もさすがにキレた。
数太「親は関係ないだろ!第一俺は本当に知らなかったんだし、何なら彼女に相手されず遊ばせてたお前が悪いだろ!」「お前が一方的に付き合ってって言うから仕方なく彼女っていう肩書だけついて、本当は愛華はお前のことそんなに大事にしてなかったんだろ!」
文月「お前マジで死ね!一生顔も見たくない、彼女寝とるしマジでうぜぇ」
数太「お前がな!全然聞く耳持たないし、何なら女を遊ばせてるお前のしつけ不足だろ!」「俺のせいにすんなボケェ!何なら俺の親の事を貶しやがって一生許さねぇ、死ね!」
こんなに苦しいのか。口の中がしょっぱい。頭が真っ白で言葉が浮かばなかった。この後悔しくて涙が出たが、だれにも見られたくなくて走って家に帰った。家に帰って彼女にそのことを問いただした。嘘であってほしかったが、愛華はそこまで僕を好きとは思っていなかったらしい。数太は本気で愛華と認識していなかったらしく、愛華は逆にわかっていてヤッたらしい。僕は彼女が好きだったが、糞信用できない『fuckin bitch』なのですぐ切った。初めてできた彼女というのもあったが、小さい頃から仲良くしていたこともあり切った後もかなりメンタルがボロボロだった。
この口論は2人だけの空き教室で行っていたのに。明日にはクラスのネタに上がっていた。学校の匿名LI〇Eグループにこのネタが載ってしまい。誰が載せたかもわからず学校はとても気まずかった。謝りたい気持ちもあったが許しきれない気持ちもあり話しかけられず。クラブでも、僕と彼は距離をとっていた。そしてそのまま何もできず卒業した。
ケンカ以降全く会話をしていなかったが、部活の情報網から聞くと、彼は頭もよく県内の国立大に進学したそうだ。そして僕は県内の県立大学に進むことになった。本当は遠くの県にでも行きたかったのだが一人暮らしをする予算がなかった。どうも彼も学校は違えどサッカーを続けているので大会で合うだろうと思っていた。大学に入ってから初めての大会では彼はいなかった。サッカーを続けていると聞いていたので、話す度胸は無いが、寂しかった。あれから何度か合同練習や、次の大会があったが姿は見れなかった。そして二回生なり、高校の時かわいがっていた後輩のユウタが県立大学に入学し、数太がサッカーどころか大学にすら来ていないことを聞いた。
2パターン用意してるけど、フィクションだし優しくしてしまいそうなんですが、書きながら終わりをどちらのパターンにするか考えておきます。