神秘
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神秘が現代まで続くこの世界、古き神々が存在しそれに敵対する魔物達、それらに対抗する人間の英雄達。
神の血を引く人間、魔物の血を引く人間、只の人間らが自分達の生存権を守るべく、日や戦い続けていた。
そしていずれこの世界で様々な偉業を成す一人の英雄の物語である。
有る所に人を寄せ付けない深き森があった、そこには獣の姿の古き神がいた。神は森の守護神でも有れば森の調停者でもある。
森の守護神の仕事は森に無断で入ろうとする人間や、生き物と見れば見境なく襲いかかる魔物を排除するのが仕事、調停者の仕事は森での争いを仲介して場を納めるのが仕事。
そんな時、森の外から赤子の鳴き声が聞こえてきた、古き神は森の守護神、調停者として森の外から聞こえて来る存在に対処するべく走り出した。
その走る姿は森に住む者達が誰もが見つめていた。その走る姿は白き流星の如く。
森の入り口に近づくと鳴き声が大きくなると同時に獣の唸り声が聞こえてきた、森の神が森の外に出ると今にも赤子を食らおうと口を開いていた。
森の神は一瞬にして魔物のに近づき一瞬にして首を噛みちぎった、頭がなくなった魔物は血を吹き出しながら倒れた。森の神は噛みちぎった頭を乱暴に投げすてた。
ゆっくりと泣いている赤子に近づいた、森の神は考えていた。赤子をどうするか、見捨てるか、それとも森の者として受け入れるか。森の神が悩んでる時に赤子が笑い出した。
何故笑ってるのか森の神は分からなかったが、赤子の笑みが親に向けているものと感じとり森の神はこの幼い子供を見捨てられなくなってしまった。
「フム……仕方有るまい……」と森の神は口に出し赤子を口にに加え森の中に戻っていた。