第43話 クエスト前の考察
ステータスはジョブの上昇値に補正を足した数値で計算しています。(一応)
〇ラバンの森東部 【聖騎士 シレン】
時刻は深夜。あれから聖騎士に転職し、30ほどまでレベルを上げた。
その結果がこのステータスだ。
◆◇
〇名前 :志波 蓮二
〇種族 :突然変異悪魔・・・種族ランク:C・95/100%
〇ジョブ:聖騎士 LV:30(合計LV:280)
〇HP :37942
〇MP :45942
〇力 :7018
〇敏捷 :4847
〇体力 :4530
〇知力 :5521
〇魔力 :6054
〇運 :685
〇アクティブスキル
【黒魔法LV:6】・【結界LV:6】・【瞬間装備変更LV:2】・【暗黒魔法LV5】
【剣技】・【体技】・【盾技】・【空力LV:5】・【威圧LV:5】【聖剣技】・【暗黒剣技】
【ダーク・クルセイド】・【呪詛移し】・【神聖魔法LV:1】
〇パッシブスキル
【索敵LV:5】・【逃げ足LV:5】・【魔力操作LV:7】・【詠唱速度上昇LV7】
【剣術LV:6】・【気配遮断LV:6】・【体術LV:6】・【並列起動LV:9】
【毒耐性LV:5】・【麻痺耐性LV:5】・【恐怖耐性LV:5】・【装飾品装備数+1】
【魔法耐性LV:5】・【物理耐性LV:5】・【状態異常攻撃LV:3】・【呪い耐性LV:5】
・【呪い耐性LV:5】・【聖なる守護】・【闇の祝福】
〇種族特性
【飛行LV:5】・【悪魔の毒爪牙】・【偽装LV:6】・【悪意感知LV:6】・【光属性被ダメージ倍加】・【聖属性被ダメージ倍加】・【暗視LV:6】・【擬態LV:6】・【奇襲】
【影潜行】・【影操作】・【光学迷彩LV:5】・【高速再生】・【恐慌の魔眼LV:3】
・【契約書作成】・【HP回復速度上昇LV:3】・【MP回復速度上昇LV:3】
〇固有スキル
【智者の解析眼LV:2】【進化の系統樹】【万能言語対応】
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ぶっちゃけて言おう。正直ここまで上がるとは思わなかった。これならば蜘蛛とタイマン張っても、前の様に一方的にやられることは無いだろう。
しかし、この事で確信した。やはりマスクステータスに補正のようなものがあり。
異形種はその補正が人間種に比べて高い。ジョブカンストでもせいぜいが10000。特化型でも20000が関の山だ(ファーチェスの高レベル冒険者を解析して計算してみた)。
それなのに、このステータスはおかしい。ひょっとしたら補正だけでなく、ラノベでお馴染みの称号みたいな隠し要素もあるかもしれない。
まぁ、ステータスが低いよりは遥かにいいだろう。
しかし、懸念もある。地球で異形種を選択できた者がいて。ジョブや固有スキルに恵まれたとしたら? もしも、そいつが悪意を持っていたとしたら大惨事になる。
現在の俺のステータスは初期値の100倍以上。俺がその気になれば小国の首都位は壊滅できると思う。当然、そんなことする気は全くないが。他の奴がそうだとは限らない。
貧困国では政府などの上層部に不満を持っている人間など吐いて捨てるほどいるはずだ。もしも、虐げられていた者が急に力を得たら・・・・。
そこまで考えて俺は愕然とした。自分の考えている事の愚かさに。
(馬鹿馬鹿しい。そんなことは俺の考えるべきことじゃない。政府や政治家共が考えるべきことだ。
全く俺らしくない。そうなったとしても俺には何の責任も無いし、地球では社会的に何の力も無い俺が騒いだところで、誰も真面に受けとりゃしない。どうにもならないことを気に掛けるなど。俺らしく無いにもほどがあるぜ!?)
どんな世界でもモノを言うのは力だ。武力・財力・知力・権力。
これらの『力』が世界を支配して動かしている。そんなことも忘れてるなんて、ホントどうかしてるぜ。
さて、【運営】からの初クエストだ。頭を切り替えるかね。
◆◆
レンジの勘違いに訂正しよう。確かに地球にも異形種を選択可能な者は存在する。
しかし、通常の方法でレンジの強さに到達するのは膨大な時間がかかるだろう。
まず異界化の進んでいない地球には、この異世界ほどモンスターがいない。
だからレベルを上げるにはダンジョンに行く必要がある。
だが、少し考えればわかるが。この異世界と地球では土台が違う。地球には素材や鉱石を手に入れても、それを生かすための技術が───土台が無い。
スキルを付与した装備や装飾も無い。現時点の地球でそれらのアイテムを手に入れるには。ダンジョン内の宝箱で運が良ければ手に入る・・・・程度の確立だ。
それに、低ランクダンジョンで手に入る装備など、そこまで特筆する性能は無い。
ならば高ランクダンジョンに潜ればいいと思うだろうが。そんなに単純な話しでもない。
そもそも、何の知識や情報のないものが。徒党を組んで高ランクのダンジョンに足を踏み入れたところで、全滅するのがオチだろう。
安定して討伐が出来ず、経験値も溜まらなければレベルも上がらない。
以前にも少し述べたが、レンジのレベルが上昇が早いのは、ソロで経験値を独占しているからだ。
後はゲーマーの性で効率的に何十時間でも同じ作業をしても、苦にならない特殊な精神性の賜物と言えるだろう。
他の人間なら精神に異常をきたしても、何ら不思議じゃない。(異形種を選択した恩恵で、肉体的な強度も一役買っているが)
誰も知らぬことだが、本来異世界へ至るゲートはレンジの自宅に出現したものを含めて。六箇所現れるはずだった。
しかし、レンジがチュートリアルダンジョンを三日足らずで攻略したため。
他のチュートリアルダンジョンは出現せず。通常のダンジョンに置き換わってしまった。
では地球の発展を遅くしたのは、レンジの責任。と思うかもしれないが・・・・そうとも言えない。
ゲートは地球で大国と呼ばれる国々の首都クラスの都市に現れるはずだった。
もし国が総力を挙げて攻略し、異世界の存在を知ったら。高い確率で侵略を行っただろう。大国からすれば未知の技術や物質が溢れる宝の山。
都合の良い適当な理由を付けてでも、奪い取りたいと思うのは、何らおかしいことじゃない!
そして侵略の結果───敗北する。なぜならば最初に述べた通り───土台からして違うからだ。
地球の最強クラスの実力者はこの世界の下位冒険者よりもはるかに弱い。
ジョブに就く前のレンジが地球では強者の部類に属すると言えばわかりやすいだろう。
それゆえに、この世界のトップ層とは比較するのも烏滸がましいほどの差がある。仮に兵器を持ち込んだとしても勝負にさえならない。 引き金を引く前に殺されてしまう!
レンジの自己中心的な行いは。ある意味で地球(と異世界)の平和を守ったといえるだろう。
そもそも・・・ダンジョンはもっと[削除済み]だった。
お読みいただきありがとうございます。




