表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/284

第2話 自宅にダンジョンが出現?

 

 〇自宅 【会社員】志波 蓮二


 朝っぱらから非現実的な映像を目にしたため。肉体的にはともかく、精神的な疲労はすでに限界だった。しかし、生憎と今日は平日。体調不良でもないのに、休むわけにはいかないのが会社員の辛いところだ。と言っても、今の会社は大学を出てからずっと勤めている。社員が少ないこともあるが、上司や部下も含めて癖のある人間は存在しない。それに、職場の環境や待遇も悪くないので、多少体調不良であっても行かないという選択はないわけだが。


時計を見ると、時刻は7時30分。流石にそろそろ準備をしないと、遅刻してしまうので大急ぎで身なりを整え。昼休みに読む小説を取りに行くため地下の書斎へと足を運ぶ。


 なんで湿気のたまりやすい地下に書斎?と思う人もいると思う。


  幼いころの自分もそう思ったので。祖父に「なんで?」と聞いたことがある。


  そのときの祖父は悪戯っぽく笑いながら「地下にあった方が秘密が有るようで、カッコイイからじゃ!」と俺に告げた。


その時の俺は、相当な間抜け顔で大口を開けていたようだ。そう告げた後の、祖父のドヤ顔が妙に印象に残っている。


そのすぐ後。地下書斎の扉は戦時中の防空壕を利用したもので、換気もできて湿気などたまらない。今となっては絶版した貴重な本があるから、あそこが保管に最適だと祖母から聞いたときは、おちょくられたとやたらと憤慨したものだが・・・・今となっては祖父とのいい思い出だ。


足早に地下に行くとすぐに書斎の扉を開ける。するとそこには通常では有り得ない物が佇んでいた。


それは血が変色したようにどす黒い色をした、扉だった。怒ったような鬼の装飾が彫り込まれている。昨日までは間違いなくこのような扉は無かったはずだ。昨日の夜にも地下書斎に入ったから間違いないはずだ。


「なんだこの気色悪い門は?赤黒くてなんて趣味わっる!」


あまりの怪奇現象に、気味が悪くなってきたこともあり。虚勢を張るように声を上げながら思わず門に触れてしまった。


————すると突然、頭の中に声が響き渡った。


 〇ダンジョン【はじまりの迷宮】に知的生命体の接触を確認。


 接触生命体の生態データを解析・・・・・・・完了。


 〇現在出現した全ダンジョンにアクセス開始・・・・・・・該当ダンジョン無し。


 〇ダンジョン管理システムが第一接触者と認定。


 〇ダンジョン管理システムが第一接触者に対して特典を進呈。


 〇個体名【志波 蓮二】にギフト【愚者の叡智(ぐしゃのえいち)】を貸与。・【無限の可能性(むげんのかのうせい)】を進呈。・【■■■■■】を進呈・・・・エラー。【■■■■■】は現状【■■■■】が足りないため進呈は可能ですが、現状では使用はできません。但し、【愚者の叡智】はチュートリアルモードの期間のみの貸与となります。


  なお進呈・貸与されたこの3つのギフトは如何なるスキル・魔術を持っても他者からは確認・解析はできません。


 〇ダンジョン接触者に対しての先行のボーナス【簡易ステータスカード】を進呈。


 〇ダンジョン【はじまりの迷宮】のゲートを開門いたします。


 〇最初のダンジョンが起動したため、これより時間経過によって順次ダンジョンを起動いたします。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] 家にあるはずのない扉があってそれに対しての第一声が気色悪くて趣味が悪いってw 常人と感性が違うのかな?少なくとも俺とは違かったので違和感を感じましたー
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ