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第237話 求めるは救済、賭けるは我が命④


〇<龍機界>48層 【天帝】シレン


 おっちゃんの店を出た後、すぐさま<龍機界>まで転移した。現在は48層の入り口付近で最後の確認をしている。


 相変わらず魔物の気配が全くといっていいほど感じないのは、今日も元気にユニークモンスター同士でドンパチやっているからだ・・・・・・。この階層の魔物はリポップした瞬間に二体の戦争に巻き込まれてリソースになっているんだろう・・・・・・・。


「どんだけ昔から争ってんのか知らんが、よく飽きもせずに殺し合いを続けられるもんだぜ」


 装備の確認をしつつ呆れた様に溜息を吐く。呆れ半分だが、実際にその執念には感心している。そんな永い期間を戦い続けるなんざ俺だったら適当にお茶を濁して止めているだろうしな。


「伝説の【機皇帝】と【死皇帝】が創ったのが大元だろうから・・・・・・その頃の感情かプログラムが残ってるのかね?」


 大陸を二部する大国家を築いた絶対者たち。お互いがライバルか宿敵同士か知らんが『最後の障害』として意識していたのは確かだろう。当人たちは死んでるが、その遺産・・・・・というには禍々しすぎだが、何らかの感情が宿っていてもおかしくない。


 まぁ今となっちゃ知る由も無いし、どうでもいいがな・・・・・・。


 神代文明の技術を新たに組み込んだ最新の兵装を並べ一つ一つ確認していく。開戦はコイツ等の出番だからだ・・・・・。


 『百腕之魔神(ヘカトンケイル)』改め『千腕之鬼神』。魔力弾と実体弾を使い分けられ弾頭を選択できる機能はそのままに、更に攻撃的なスキルを追加した戦術兵器だ。


 それ以外にも超高熱火炎放射器『灰塵鳳滅(ダスト・フェーニクス)』、広域殲滅重力弾頭『重力爆撃(グラビティクラスター)』。53式連発杭打砲『超連撃弾倉杭砲(メガガトリングパイル)』。200mm電磁速射砲『帝釈天《インドラ》』。


 これ等の兵装を武器の耐久消耗を大きく削る代わりに短時間だが装備の攻撃力を倍加する【殲滅者】の奥義≪ターミネイトタイム≫。


 武器の全損を代償にアクティブスキルを含めた武器の攻撃力を十倍加する【殲滅王】の奥義≪カタストロフィー≫を同時に使用して超短期決戦でケリをつける。


「耐久が全損して武装がおジャンになるが、これで最後だ・・・・・・惜しむ必要もないさ」


 貯め込んだ貯蓄はいざって時に使うため・・・・・・それが今ってだけだ・・・・・・。もし失敗したらそれで終わりだ・・・・・・これ以上は時間が無い。普段は失敗した場合の保険も考えるが、そういった後ろ向きな考えは心の隙を生むだけだ・・・・・・。


「乾坤一擲・・・・・・この一戦に全てをつぎ込む」


 大丈夫だ・・・・・何度もやって来たことだ・・・・・・。絶対に上手く行くはず、いや・・・・・絶対に成功させる。


 視界が妙にブレるのでおかしいと思ってみたら、手が小刻みに震えている。


 ・・・・緊張してるらしいな・・・・・ハッ! ゲームと違って失敗した場合失うもんが桁違いだ・・・・・当然だろうさっ!! だが・・・・・・これでいい。これでいいんだろう?


「俺には本当に守りたい人がいた・・・・・・大切な人がいるんだ」


 そうじゃなきゃここまで失敗を怖れない。身体が竦みはしない。俺が母さんを大切に想っているのは真実だった・・・・・・そういうことなんだろうな。


 敵さん達は自動回復スキルがあるのかピンピンしてる、介入にはまだ余裕があるんでな。さて・・・・・・最後にステータスの確認だ。ステータスウインドウは自分で扱い易いようにカスタマイズ出来るようになったので、俺が使い易いように弄ってある。


 Name:志波蓮二

 種族:『エヴォル・ネオグラトニアス』

 種族ランク:A+・97/100%

 Job:【天帝】

 LV:127:合計レベル913(【闘士】・【聖騎士】・【暗黒騎士】・【賢者】・【呪術師】【殲滅者】・【殲滅王】【天帝】)


 HP:62442

 MP:59192

 SP(体力):11630

 STR(筋力):48975

 AGI(敏捷):12897

 MAG(魔力):2845

 VIT(耐久力):7567

 DEX(器用):3512

 LUC(幸運):700


 〇アクティブスキル

・【黒魔法】・【結界LV:10】・【瞬間装備変更LV:5】・【暗黒魔法】・【暴圧LV:10】】・【神聖魔法】・【古代魔法】・【時天魔法】・【召喚】・【シャドウダイブ】・【投擲LV:10】・【暗黒剣】・【聖剣技】・【衝波拳】・【焦熱覇拳】・【天地返し】・【メテオレイン】【獅子王連弾】・【死霊魔法】・【煉獄火炎】・【縮地】・【虚空縮地】・【召喚魔法】・【サイレントフィールド】・【暴威暴食LV:Max】・【医食同源LV:Max】・【暴食晩餐】・【グラトニースペース】・【バーストストリーム】・【オーヴァーチェイサー】・【マルチロック】・【自傷詠唱】・【次元噛】


 〇パッシブスキル 

・【索敵LV:MAX】・【回避LV:5】・【魔力操作LV:MAX】・【チャージカット】

・【気配遮断LV:10】・【並列起動LV:MAX】・【奇襲LV:5】・【マルチキャストLV:MAX】・【装飾品装備数+1】・【聖なる守護】・【闇の祝福】・【聖の祝福】・【呪詛移し】・【HP回復速度上昇LV:10】・【MP回復速度上昇LV:10】・【暗視】・【光学迷彩】・【超速再生】・【支配の魔眼】・【剣術LV:10】・【体術LV:10】【攻撃範囲拡大LV:MAX】・【追尾性能強化LV:MAX】・【看破LV:MAX】・【鑑定眼LV:MAX】・【詐術LV:10】・【偽証感知LV:10】・【殺気感知LV:10】・【魔力加算LV:MAX】・【悪意感知LV:10】・【銃器性能強化LV:MAX】・【群体制御LV:10】・【魔法待機LV:MAX】・【消費MP半減】


 〇奥義スキル

・【ダーク・クルセイド】・【グランドクロス】・【ターミネイトタイム】・【カタストロフィー】・【魔導書庫】・【セブンスキャリバー】


 〇耐性スキル

・【身体系状態異常耐性LV:7】・【精神系状態異常耐性LV:8】・【物理耐性LV:5】・【属性耐性LV:5】



 〇種族特性

・【不定形】・【高速飛行】・【変身】・【高位誓約書作成】・【悪食王】・【超消化液】・【美食舌】・【抗体生成】・【食納庫】・【口内器官生成】・【暴食王の覇爪牙】・【分体生成】・【並列思考】・【群体生命】・【貪食の舌】・【環境適応】・【摂食変換】


 〇固有スキル

・【進化の系統樹】・【万能言語対応】・【転移】・【限定昇華】


HP:補正・A


MP:補正・A


SP(体力):補正・A


STR(筋力):補正・B


AGI(敏捷):補正・B


MAG(魔力):補正・B


VIT(耐久力):補正・B


DEX(器用):補正・B


LUC(幸運):H


 〇激竜剣・獄(3級):≪多属性(火)(氷)(風)(雷)(土)≫≪属性変更≫≪属性ダメージ強化≫≪切れ味強化≫≪竜の息吹≫

 〇激竜の盾(3級):≪物理耐性強化≫≪魔法耐性強化≫≪属性耐性激増≫≪破損耐性激増≫

 〇激竜の兜(3級):≪物理耐性≫≪魔法耐性≫≪衝撃激減≫≪魔竜眼≫

 〇激竜の籠手(3級):≪筋力激増≫≪属性耐性激増≫≪破損耐性激増≫≪耐久値激増≫

 〇激竜の軽鎧(3級):≪身体系状態異常耐性強化≫≪精神系状態異常耐性強化≫≪耐久値激増≫≪物理・魔法耐性≫

 〇激竜ガードル(3級):≪SP回復速度強化≫≪疲労回復速度強化≫≪装備重量激減≫≪竜・龍耐性超化≫

 〇激竜のブーツ(3級):≪敏捷激増≫≪連続跳躍≫≪浮竜脚≫


 〇激竜シリーズセット効果

 三パーツ:HP・MP10%上昇

 四パーツ:物理・魔法耐性強化

 五パーツ:全状態異常耐性強化


 装飾

 〇無限アイテムボックス(1級):≪無限収納≫≪所有者固定≫≪装備解除不可≫≪解析・盗難不可≫

 〇密告王のピアス(3級):≪第六感≫≪危険感知≫≪殺気感知≫≪感覚値強化≫

 〇身代わりの指輪(3級):≪致命攻撃回避≫

 〇【超電外套 エンセリアボルト】(伝説級)

 〇隠蔽王カ・クースの指輪(3級):≪ステータス・スキル隠蔽≫≪偽装≫

 〇聖魔天使のネックレス(3級):≪即死無効≫≪魅了無効≫≪聖・闇属性強化≫

 


「次の進化まで後3%。もう少し時間が有れば・・・・・・進化まで漕ぎ着けれたかも知れねぇんだが・・・・・言ってもしゃあねぇか」


 これまで必死こいて戦闘ばっかしてきたので残りあと僅かな数値となったリソース・・・・・・残念だが届かなかったようだ・・・・・・。


 進化によって得られるスキルと特性は強力だ。グラトニアスの特性とスキルにどれだけ助けられたか・・・・・・。ランクが一つ違うだけで別次元って程に強さの桁が違う。


「多分だが次のSが種族の最高ランクだろう・・・・・・一体どんだけぶっ飛んだ性能か興味があるが」


 どんなシステムでも頂点は別格なのはお約束。ジョブの最高峰に上級とは一線を画すトップジョブ——頂があるように、種族の頂がSランクなんだろう・・・・・・ジョブを参考にするなら別格と見てイイはずだ・・・・・・・。故に惜しい、惜しいんだが・・・・・・。


 ・・・・・・間に合わなかったのはそういう巡り会わせなんだろうさ。今回ばっかは手持ちの材料で乗り切るしかねぇしな・・・・・・。


 

『GOGAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!』


 おっと・・・・・骨の龍さんの絶叫が聞こえてきた・・・・・・そろそろいい塩梅か?


 遠方で怨念砲を撃ち出さんとするルデオプルーチと砲塔にエネルギーを収束しだしたドレッドノートが見える・・・・・・頃合いだ。


「ラストミッション・・・・・・スタートッ!!!」

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 「第115話 新たなる力」のときと比べて、一部ステータスが低すぎる気がする。殲滅王のレベルもかなり上がってるし、「第72話 頂へと至る道筋」でも「【殲滅王】自体もHPとSTRを筆頭に、…
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