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執事セルベスト

本日2作目

「まずは作戦を立てる事だよな」


悪魔のお目付役を撒いた俺は城を脱走する作戦を立てることにした。


「まずは逃走経路だな」


俺は城の書庫に入り込みこの城の見取り図を探した。




「お、あったあった」


俺は遂に城の見取り図を見つけた。その見取り図を見て、俺は大体の逃走経路をいくつか思い浮かべた。


「これなら行けるな。・・・後は、どうやって兵士たちを巻くかだな」


俺は書庫を出て今度は兵士たちの巡回ルートを把握することにした。


「・・・まぁ流石に分からねぇか」


俺は自室で考え込んでいた。我等が魔王軍の屈強なる兵士たちはそういう機密事項をしっかり守るようだ。よく訓練をされている。


「そうだ!魔法があるなら姿を消す魔法を見つければいい!」


俺は新たな手段を思い付き、また、書庫へと向かった。


「フィルタリア様、何度言ったらこの様な事をやめてくれるのですか?」


書庫へ向かう途中、教育係の執事さんに捕まり、ただいまお説教中です。


「別に良いではないの、セルベスト」


俺は魔王の娘としての猫を被りお嬢様口調で執事・・・セルベストに言った。

未だにお嬢様口調に慣れてないが、こう喋らないと怒られるんだよな。


「良くありません!お嬢様は次期魔王となる御方。この様に奔放にされては困ります!」


そう、魔王の子は現在俺しか居ない。だから周りから「次期魔王となる存在フィルタリア」としか見られていなかったのだ。


(まぁなる気はないんだけどな!)


俺は内心でそう思いながらも顔には噯にも出さずにこやかに笑いながら告げた。


「あら、私の教育係である貴方は知らなかったかしら?私の座学の成績を」


その言葉にセルベストは顔を歪めながら続けた。


「確かにフィルタリア様の座学の成績は素晴らしいですが、それとこれとは別です」

(チッ!この堅物め!)


俺は内心で舌打ちをしたが表面は笑顔の仮面を動かさずセルベストの説得を続けた。


「少しばかりは良いではないですか」

「いえ、ですから・・・」


俺はセルベストの言葉に被せて最後の言葉を放った。

「それにすべき事もしていますし、私は勉学の為に書庫に向かおうとしておるのです。それなら文句はないでしょう?」


俺の言葉にセルベストはウッ!と詰まった顔をした。そして暫ししてからはぁ、と溜息をついて、


「・・・分かりました。しかし、ヤンチャは程々に」


そう告げるとセルベストは去って行った。


「・・・よし、行くか」


俺はセルベストの後ろ姿を見送ると、改めて書庫へと向けて移動し始めた。

つい先日、うちの学校の文化祭が終わりました。とても楽しめて良かったです。

それと、pixivサイトの方でも二次創作ですが田中紙袋として小説を投稿しております。興味のある方は是非どうぞ。

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