冒険者登録
その後、魔王城の書庫で得た知識で薬を作っては売り、怪我をした村人に治癒魔法をかけたりと、癒し手として活動しながら2年が経った。そう、漸く冒険者になれる12歳になったのだ。私は身支度を終えると、ハーム村の冒険者ギルドへ向けて歩き始めた。
「おはよう、フィールちゃん。そういや、12歳になったんだったな」
「おはようございますモーブおじさん。またぎっくり腰にならないように気をつけてください」
俺が村を歩いていると、この2年で仲良くなった村人さん達が挨拶をしてくれた。それに挨拶を返しながら歩いて行った。
「よし、到着!」
俺の目の前には大きな木製の扉がある。ここが冒険者ギルドの入り口なのだ。
(た〜のも〜)
心の中でそう呟きながら俺は、扉を開けた。しかし、素の筋力では開けられないので『ブースト』と言う補助魔法を使って筋力を上げないと無理なのだ。まだまだ、鍛えないと。
「いらっしゃい、フィールちゃん。そう言えば今日が誕生日だったわね」
「はい、ミリアナさん。よろしくお願いします」
俺は背伸びしながらカウンターで登録用の記入をした。
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名前:フィール
種族:人族
性別:女
年齢:12
得意武器:無し
使用可能魔法:火魔法・水魔法・土魔
法・風魔法・光魔法・闇
魔法・雷魔法・氷魔法・
補助魔法・治癒魔法
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「……はい、次はこちらに血を一滴お願いしますね」
そう言ってミリアナさんは小皿と針を取り出した。俺はそれを受け取り、指の腹に針を刺した。すると、ぷくっと赤い血が流れ始めたので、俺は小皿に血を垂らした。
「はい、ミリアナさん」
「はい、確認しました。暫くお待ちください」
俺は血を垂らした小皿をミリアナさんに差し出した。それを受け取ったミリアナさんはそう言って何か操作を始めた。
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「出来ましたよ」
数分ほど待つとミリアナさんがそう言って黒いカードを差し出した。
「多分知っているだろうけど一応説明するね……このカードは冒険者としての証明とランクを把握するために必要なのよ。このカードを使えばギルドにお金を預けることもできるわね。そして、ランクは下から、黒、紫、黄、緑、青、赤、銅、銀、金、白金……と、上がっていくわ。フィールちゃんは初心者の黒ね」
そう言ってミリアナさんはにっこり笑った。
「フィールちゃん。これからの冒険頑張ってね」
「……っ、はい!」
ミリアナさんの激励に俺は深く頷いて答えた。これで今日から俺も冒険者だ!




