プロローグ
初めまして山田布袋です。
この作品は不定期投稿なので長期間の投稿がない時があります。そこら辺は悪しからず。
魔界にある魔王城の廊下を走る幼女の姿があった。
「フィルタリア様ー!お待ち下されー!」
その後ろを悪魔が追いかけていた。
「フィルタリア様ー!」
フィルタリア・・・悪魔にそう呼ばれている俺は転生者だ。
俺の前世の名前は遠山悠人。両親と妹の四人暮らしをしていた少しオタクな高校生だった。自慢は優秀な妹がいることだった。
しかしあの時、変質者に襲われた妹を庇って俺は死んだ。必死になって少しずつ冷たくなっていく俺の体に縋り付く妹を見て俺は申し訳なくなった。
そして死んだ後、何の因果か俺は異世界に転生していた。・・・神様とかのチュートリアルが無かったせいで自分で調べないといけなかったが。
その結果分かったのは俺は魔王の娘として生まれ変わったらしい。せめて・・・せめて男に転生させてくれよ!
と、転生した初期は思ったものだ。
しかし、今では女の身体に慣れてきたからまあいいか。
今現在の悩みは・・・。
父である魔王が人間たちを支配しようとしている事だ。
俺は思った。魔界がある世界なら異世界から勇者とかを召喚するんじゃないか?と、これは俺の死亡フラグだ!と。
俺はそれを知った時、俺は心に決めた。
絶対に逃げ出して死亡フラグをへし折って、平和に暮らしてやる!