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獣ジャック  作者: 八女 将
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最終部

最終部


 陸堂は安海を処分したケースの情報を操作していた。確かに、安海が収賄をしていた事実はなかった。しかし、安海は一人の女性の死について、大きな責任があった。

 美津代がアルバイトとして職場に配属されて一ヶ月も経たないうちに、安海は美津代の自分に対する好意に気付いていた。しかし、最初のうちは全く気付かないふりをした。

 美津代が安海の好みとは正反対の女性であったからである。明るくてすらりと背の高い女性が安海の好みだった。安海自身も長身で引き締まった体を持ち、社交的な性格であった。顔は美男子とまでは言えなかったが、好青年の印象を人に与えるものだった。

 その日は安海にとって、かなり精神的に不安定な日であったことは否めない。安海は前々日の晩に交際期間二年の彼女に一方的に別れを告げられた。

 LINEで「あなたと別れることにしました」と突然にメッセージが現れたとき、すぐに冗談であると考えた。別れを告げられる理由が分からなかった。何度かメッセージを返したが、一度だけ「もう二度と連絡をしないで」とメッセージがあっただけで、返事がない。電話にも出てくれなかった。

 しかし、それが安海のその後の行為を正当化する理由にはならない。

 偶然に帰り道で出会った美津代を居酒屋に誘い、長時間彼女の愚痴を言った挙句に、一人暮らしをしていた美津代の部屋に泊まった。翌朝、裸で寝ていた自分と美津代の姿を発見して、激しい後悔で思考の全てが埋まってしまった。

「おはようございます」

 目を覚ました美津代の声に、安海は弾かれたかのように自分の服を身に着け始めた。シャツのボタンがいくつか外れたまま美津代の部屋を出て行こうとすると、美津代が裸のまま近づいてきた。

「帰るの?朝食を作り…」

「ご、ごめん!」

 安海は何に謝ったのか自分でも分からなかったが、そう言ってドアを開けて外に出た。

 まだ夜が明けたばかりの住宅街は静かで、人々の生活が始まっていないようであった。知り合いに会わずに家まで帰り着いたことに心の底から安堵して、前の晩の記憶を消し去ろうと決心した。

 それから、安海は徹底的に美津代を避けた。

 美津代の臨時職員としての任期が終了し、職場からその姿が消えたが、美津代は安海の周囲から消えなかった。偶然を装って、二日に一度は安海の前に現れた。

 美津代が退職して、一月半が過ぎた頃から、さらに美津代の行動は常軌を逸してきた。

 出勤の途中で、職場の廊下で、食堂で、帰宅の途中で、会員になっているスポーツジムのロビーで…安海の行動範囲のほとんどで美津代の姿が見られた。

 安海は美津代の姿を視界の端にでも見つけると、反射的に視線を背け、足は遠ざかる方へと自然に向いた。

 美津代は、周囲に安海以外の人影が見えない時に意を決したように小走りで近づこうとしたが、安海が早足になるだけでも追いつくことはできなかった。

 そんな日々が二ヶ月近くも続くと、安海の表情に余裕がなくなってきた。職場でも噂になっていたが、幸いなことに安海が一方的に迷惑しているということになっているようで、警察に相談するようにアドバイスをくれる者もいたが、現実的な対応策であるとは思えなかった。

 そして、ついに美津代が安海の自宅にまで現れた。

 それまでは、自宅の近くには現れていなかった。自宅の近くにまで現れていたら、警察にストーカーの相談に行っていたかも知れない。そのことを分かっていたのか、美津代は安海の家の近くには現れなかったのである。

 それなのに、美津代は急に安海との距離を無謀な方法で縮めることにした。

 美津代は午後のゆったりした時間帯、家事が一通り終わって夕食を作り始めるまでには時間がある、に安海の家のチャイムを押した。

 安海の家には、専業主婦である母だけが在宅していた。

 安海の母がインターホン越しに見た美津代の顔には、どこか不器用な印象を受ける笑みが浮かんでいた。この時の美津代の笑顔に不安げなものが混じり込んでいなければ、安海の母は美津代の次の言葉を信じなかったかも知れない。

「敬太さんに、家で待っているように言われました。お母様には、電話しておくと言っていました」

 安海の名前を少し恥ずかしそうに口にした美津代に対して、安海の母親は幾分の好感を抱いたために、息子からの電話がなかったことを詮索できなかった。それに、息子に確かめようにも、仕事中は息子が携帯電話に出ないことは分かっていた。

(仕事が終わる頃に、電話すればいいわね)

 気の弱そうな美津代が何か悪さをするようには見えなかったことと、息子の彼女かも知れない女性に嫌われるのは避けたかったことが安海の母親に美津代を受け入れさせた。

 しかし、息子の彼女であるという可能性は、美津代の雰囲気が息子の好みからかけ離れていることから、かなり低いとは思っていた。

 安海の母親がキッチンで夕食の支度をしながら話しかけてきている間、美津代は曖昧に笑みを浮かべながら、時々相づちを打つだけで自分からは何も話さなかった。

 夕食の支度が終わり、話のネタが尽きて沈黙が二人の間に多く滞留するようになって来た頃、玄関の鍵が開く音が微かに響いた。

 安海の母親は、この時になって安海の仕事が終わる時間を見計らって電話をしようとしていたことを思い出していたが、すでに遅かった。

「帰ってきたみたいね」

 安海の母親はソファから立ち上がって、玄関の方へと歩き出すと、すぐにリビングから玄関に通じるドアが開いた。

「ただいま」

 そう言った安海の視線が、リビングのソファの方へと向けられた。

 安海の表情が一瞬にして険しいものに変化するのを見て、母親は自分の数時間前からの行動は間違いだったことが、はっきりと分かった。

「敬太?」

 安海の耳には、母親の声は届いていなかった。

「なぜ、お前が家にいる?」

 安海の声は少し掠れていて、聞き取り難くなっていた。そして、普段の穏やかな声ではなく、棘のあるものであった。

 美津代は視線を様々な方へと動かしながら、笑みを浮かべようと口の端を上げたが、笑みというよりも表情が歪んだようにしか見えなかった。

 それを見て、安海の苛立ちはさらにレベルを上げた。

「出て行け!」

 安海の怒鳴り声が、リビングの空気を震わせた。

「でも…」

 美津代は口を開きかけたまま、食い入るように安海の顔を見ていた。

「早く出て行け!」

「優しくしてくれたじゃない。私の部屋にも泊まったし…」

 そこまで美津代が声を発した時、安海の中で苛立ちとも、怒りとも、恥ずかしさとも表現できない何かが、頭の中を埋め尽くした。

 母親がその場にいなければ、もう少し冷静な対応ができていたのかも知れない。

 しかし、安海のそこからの行動は、最悪のものであった。

 卑屈に歪んだ笑みが、美津代の顔に浮かんでいて、それがさらに安海の怒りを増幅させた。

 十分以上の間、罵詈雑言を美津代に浴びせ続けた。今まで美津代に関して聞いたことのある悪口を、何重にも攻撃的な言葉で膨らませて、美津代に叩きつけた。

 それを聞いていた安海の母親の顔から、血の気が引いていた。

「もう、やめなさい!」

 安海の母親が自分の息子にそんな激しい言葉を向けたことは、この二十年以上なかったことであった。

 安海は声のした方へ首を回した。母親のこわばった表情が目に入ると、言葉と共に吐き出して少し治まり始めていた怒りが、再び勢いを増して安海の中で暴れだした。

「もう死んでくれ…」

 美津代は表情を無くしていた。微かに浮かんでいた笑みも、次に現れた驚いたような表情も消え、その次に現れると思われた怒りや憎悪の表情も出てきていない。

 安海が一気に言葉を吐き出し過ぎて、頭の中に次の言葉が浮かんでこなくなるまで、美津代は指先さえも動かすことをせずに聞いていた。

 安海家のリビングに、安海の荒い息遣いの音だけが少しの間だけ響くと、美津代はふらりと立ち上がった。

 安海はそれを見て、ビクリと体を振るわせたが、美津代が空ろな目でゆっくりと自分の横を歩き過ぎると、息を小さく吐いた。

「あ…どこに行くの?」

 安海の母親が美津代に不安げな声をかけた。

 美津代は視線さえ動かさずに、玄関に向かってゆっくりと足を動かしていく。

 安海の母親は、安海に声をかけようとして口を閉じた。

 安海の表情が自分が知っている息子のものには見えなかった。こんな悪寒が走るような表情を自分の息子が浮かべているところを、見たことがなかった。

 玄関のドアが開いた音、続いて閉まった音が妙に大きく響いてきた。

「あんなに酷いことを言っても、大丈夫なのかい?」

 その母親の不安げな視線に耐えられなくなって、安海は仕方なく美津代の後を追った。

 後日、安海のところに事情を聞きに来た警察には、家の前の道まで出たがすでに美津代の姿はなかった、と話した。警察はそれを信じたようであったが、実際は違った。

 美津代の足はかなり遅く、安海はすぐに追いついた。

「待て、少し言い過ぎた」

 振り向いた美津代の顔を見て、安海の背中に悪寒が走った。

 美津代の顔には笑みが張り付いていた。どこかこびたような笑みを見て、怒りがこみ上げてきた。

「心配してくれたのですね」

 その言葉を聞いた時、安海の心が決まった。

(こんな奴に付きまとわれて、一生を棒に振るなんてできない)

 安海は、この辺りで自分の目的に合った場所を頭の中で検索した。

「少し歩かないか?」

 美津代は少し驚いた顔をしたが、すぐに頷いた。

 歩き始めて十分後、美津代は足を止めた。

「もう歩けないわ」

 美津代の息が切れていた。小さな山の中腹にある神社へと続く石段の途中で、美津代は立ち止まり石段に腰を下ろした。

 まだ冬の本格的な寒さは訪れていないが、秋の深まったこの季節、山の中に日が沈んでから訪れる人の姿はなかった。

「もう少しだよ」

 安海が差し出した右手を凝視して、美津代は戸惑いの表情を浮かべた。

「えっ?」

 安海は一瞬だけ眉間に深いしわを作ったが、さらに手を伸ばして美津代の左手を握った。

 美津代は顔を伏せた。

 握った手から、美津代の緊張が安海に伝わってきた。

「行こう」

 美津代は手を引かれるままに立ち上がって、石段を再び上り始めた。すぐに息が上がってきたが、足を止めることはなかった。

「着いたよ」

 石段を上り切ると、安海は手を離した。そして、さらに歩いて行く。

 暗めの外灯が数個見えるが、他に人の姿はなかった。

 美津代は額に浮き出た汗をハンドタオルで拭いながら、慌てて安海の後を追った。

「いい景色だろう?」

 安海の背後には、街の夜景が広がっていた。大きな街ではない。見栄えがするような建物もない。どちらかと言えば、貧相な夜景だった。

 しかし、美津代にとっては感動を覚えるほどの嬉しい出来事であった。自分が好きになった人と夜景を二人で見る、というそれだけのことが現実離れした夢の中のことに感じられていた。

「スマホに僕のメールアドレスを入れてあげるよ。スマホを渡して…」

 差し出された安海の右手に、美津代はロックを解除した自分のスマートフォンを乗せた。緊張して、ロックを外すのに手間取っていた間、一瞬だけ安海の眉間に皺が刻まれた。

「こっちの方が夜景がよく見えるよ」

 美津代のスマートフォンを左手に持ち替えて、安海は美津代を目的の場所に誘った。

 安海が導く先に、美津代は無防備に足を踏み出した。

 そこに立ったからといって、特に夜景が良くなったとは思えなかったが、美津代は振り向いて、笑みを安海に向けた。

 美津代の視界に安海がいたのは、一瞬のことだった。左肩に感じた強い衝撃、そして夜空に張り付いた月が視界を横切った。

 美津代が発した悲鳴の後に、鈍い衝突音が届いてきた。

 安海は下を覗き込んだ。そこは柵の切れ目になっていた。暗くて見え難いが、少なくとも建物の三階分はありそうな高さの崖で、その下には雑木林が広がっているはずである。小学生の頃には、家から少し離れているここまで来るのが冒険だった。大人になってからも、ジョギングの途中で時々ここを訪れている。

 耳を澄ましても、遠くの車のエンジン音が聞こえてくるだけで、人の助けを求める声やうめき声、悲鳴、泣き声などは届いてこない。

 何度も唾を飲み込んで、ようやく心臓の音が静まってきた。そして、左手に痛いほどに握り締められているものに気付いて、視線を向けた。

 美津代のスマホの画面を見て、小さく安堵のため息を漏らした。

 スマホにはまだロックはかかっておらず、操作が可能だった。安海はメールアプリを立ち上げた。そして、遺書らしく見えるような文章を書き込み、送信せずに保存した。手が微かに震えるのを止めることができずに、数行の文章を打つのに五分以上も費やしてしまった。

 美津代のスマホを丁寧にティッシュペーパーで拭うと、持ち主が落ちた方を見た。暗闇から美津代が這い出てくる姿が見えた気がしたが、頭を強く振るとその幻影は消えた。

 安海は右手を軽く突き出すようにして、スマホを投げ下ろした。

 何か硬いもの同士が当たる音が数度続いて、風の音だけが残った。

 安海は急に寒気が襲ってきたように大きく体を震わせると、足早に階段を下った。一度、足を踏み外して石段を転げ落ちそうになったが、右手の平に擦り傷を作っただけであった。

「俺まで落ちて死んだら、心中だな。あんなやつと心中なんて、ぞっとするな」

 安海の独り言が誰の耳にも届かずに消えた。


 美津代の死が自殺として警察に処理されてから、半年も経たないうちに安海は結婚し、その一年後には娘も生まれた。

 天誅団に安海の殺害依頼が来た時、美津代の死から七年の歳月が過ぎていて、安海の行いに対する調査が困難な状況であった。しかし、美津代の父親が安海の罪をでっち上げたことはすぐに調べがついた。

 夕菜はすぐに美津代の父親からの依頼を断ろうとも考えたが、何か心に引っかかるものを感じて、陸堂に安海の調査を依頼した。

 陸堂は自分の能力、獣を操る力を応用した調査法であった。

 夕菜が事前に調べておいた安海の職場の親睦会の日に、陸堂は安海を尾行した。安海が二次会まで参加し、終電の一本前の電車を自宅の最寄り駅で降り、自宅への帰路で一人になったところで、陸堂は行動を起こした。

 かなり酔いが回っているようで、安海は幅が四メートルほどの道路の端から転がり出そうな感じの足取りであった。

 陸堂は無造作にその背後から近づいた。

「安海さん?」

 肩を軽く叩かれて、安海は酔いで濁った目を背後に向けた。

「誰だい?」

 安海が振り向いた鼻先に、陸堂は両手を叩き合わせた。乾いた、パンッ、という音が響き渡った。

 安海は目を反射的に閉じて、顔を後ろに引いた。

 陸堂は目の前の男の頭を、両の掌で素早く挟み込んだ。

 安海の表情が消え、両腕が垂らされた。

 陸堂は安海の肩を背後から押して、歩き出した。

 安海は無抵抗に歩いていき、幅十メートルにも満たない川沿いの公園のベンチに腰掛けさせられた。

 陸堂も安海の隣に腰掛けた。

 傍から見れば、友人同士が何かを語り合っているように見えただろう。

「おまえは根岸美津代を殺したのか?」

 安海の動きは緩慢であった。隣に座った陸堂の質問に、一瞬の間を置いてから頷いた。

「殺した…」

「どうして殺した?」

「邪魔だった。あいつのせいで、俺の人生がダメになると思った」

「どうしてダメになると思ったんだ?」

「あの女が俺と寝たことを言いふらしたら、俺の評判が地に落ちる。そうなったら、俺は生きていけない」

 陸堂は安海の鼻を正面から叩き潰してやりたい衝動に駆られた。しかし、小さく息を吐くことで、それを抑えた。

「根岸美津代が言いふらしたとしても、お前が否定すれば済む話じゃないのか?」

「そう思っていた。だが、あいつが俺の母親に話したときの母親の顔を見て、怖くなった。母親でさえも、俺に非難めいた目を向ける。他人なら、あの女が言うことを信じて、あの女の味方になる奴が現れても不思議じゃない」

 陸堂は安海に軽蔑の眼差しを送って立ち上がったが、安海の視線の定まらない目は反応を示さなかった。


 このことは瀬川には伝えなかった。

 夕菜にも伝えなかったが、安海が償いをすべき者であることは伝えた。それだけで、夕菜には十分だった。

 そして、瀬川を騙すためには、自分も必要以上のことは知らない方が良いと夕菜は判断した。


「でも、それだけで瀬川さんがあなたを殺そうとまで考えるとは思えないけど?」

 少し前に休憩した高速のパーキングエリアで、夕菜は後部座席から助手席に移っていた。

 夕菜の凝視する視線に、陸堂は圧力のようなものを感じていた。

「少し、別のアプローチも使った」

「どんな?」

「暗示だ。瀬川に一年近くかけて、暗示をかけた」

「暗示?あなたの力は、普通の状態の人間には効力がないと言っていたわよね?」

「そうだ。犬だったら、命令どおりに動かすことができるが、人は無理だ。やったことはないが、かなり幼い子供なら可能かも知れないけどな」

「それなら、どうやったの?」

「だから暗示なのさ」

 夕菜は先を話せという風に、小さく頷いた。

「瀬川は天誅団を大事に思っている。ほとんど信仰していると言ってもいいぐらいだ。だから、その考えに矛盾しないように暗示をかける。夕菜と俺は、天誅団の存在を否定するような失敗、つまり無実の人間に天誅を加えるという失敗を犯したと思わせる。これは簡単だった。安海は無実だったと、瀬川は思っていたのだからな。そして、天誅団を守るには俺たちを殺すしかないという思考にもっていく。これは、時間が必要だった。瀬川は夕菜、お前を信頼していたからな」

 陸堂はドリンクホルダーの缶コーヒーを飲み干した。

「そうして、瀬川さんは私たちを殺そうとしたということね。ところで、私たちを殺す方法はあなたが考えて、瀬川さんに伝えたの?」

「瀬川の考えだ。自分の考えで行動してもらわないと、最後までやり遂げることが難しい。途中で自分の行動に疑問を持っても、自分の考えだったら何かと理由を見つけて自分を納得させて、最後までやり遂げる」

「でも、あなたは瀬川さんにヒントは与えたのでしょう?」

「そうだ。そうすれば、瀬川の作戦を予想することが簡単になる。そして、実際に予想通りになって、その裏をかくことができた」

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