「寝返った?」
読み
・【寝返る】ねがえる(‐がへる)
意味
・味方を裏切り敵方につく事。
だそうです。
って、コレだけを言われても困りますよね?(汗)
その日、私は単純に本屋さんへ行き
コンビニへ行き、風が気持ち良かったので
あてもなく散歩して、気が付けば彼の家の近くにある
公園に辿り着いたのですが・・・
偶然見てしまったのです。
ホントに偶然・・・
今まで、そんな事なんて考えもしなかったのに。
「えっ!?」
最初、彼に似た他人だと想ったのですが
残念な事に、それは見間違いではなく・・・
「誰? あの子・・・」
向こうは、公園に居る私には全く気付かず
楽しそうに並んで通りを歩いております。
「・・・・・・」
別に私が何か悪い事をしているわけじゃないのに
遊具の影に隠れて彼の姿を見ていたのですが・・・
「って! なんで私が隠れなきゃないの!?」
色々な意味で、微妙なドキドキが止まらない中
彼の姿は公園から見えなくなってしまいました。
「あの子は何・・・?」
今すぐに電話をしても良いのでしょうけども・・・
なんて電話をすればいいのか切っ掛けの言葉が
見つかりません。
「うぅ・・・」
結局、何も出来ないまま公園を出て
私は家に戻ることにしたのですが
頭の中は、並んで歩いていたあの姿が
忘れられずモヤモヤした気分です。
「はぁ・・・」
まぁ、一緒に外へ出かけるとか
楽しいと言えば楽しい事だもんね・・・
「むぅ・・・」
家に着いてからも
気分は同じモヤモヤ・・・
裏切られた気分?
「はぁ・・・」
考えてもモヤモヤなので
意を決して彼に電話する事に!
話し始めの言葉もストレートにっ!
「あっ! もしもし?」
「おう? どうしたんだ?」
どうしたんだ? はこっちが聞きたい事ですっ!
もう、二言目は単刀直入に。
「ねぇ? あの子は誰?」
「はぁ?」
「少し前に、公園の近くで見かけたんだけど」
「あぁ・・・」
「随分楽しそうに歩いてたけど?」
「あぁ~」
この後、なんて言い返してくるのか
ある意味楽しみです。(悪)
「あの子は何?」
「ユリのことか?」
「ふぅ~ん、ユリって言うんだぁ? 可愛い?」
「ま、まぁ~ 可愛いと言えば可愛いな」
確かに、私から見ても可愛いと想いましたけどもっ!(苛)
「なんで、ユリちゃんと歩いていたの?」
「何故って聞かれてもな・・・」
「もしかして、私を裏切ったの?」
「裏切っただなんて、そんな訳ないだろ?」
私からみたら、場合によっては
裏切り行為同然ですっ!
「ユリちゃんは何なの?」
「何って・・・」
「いつから?」
「昨日から泊まりに来ている親戚の犬ってだけだ」
親戚の・・・?
そう言えば、この間遊びに行った時に
来週は親戚が来るからって言って居た様な・・・(汗)
「そ、そうなの? 親戚のっ!?」
「そうだよ」
「犬を飼ったわけじゃないの?」
「うちではペットを飼わないぞ」
と言う事は・・・
「じゃぁ、別に犬派になった訳じゃなくて?」
「はぁ?」
「猫派から犬派に寝返ったわけじゃなくて?」
「なんだよそれ・・・(汗)」
てっきり、とても楽しそうに犬を連れて歩く姿をみて
猫派だったはずの彼が犬派に寝返ったのかと
心配になっていたのですけども・・・
「じゃぁ? 今も猫派?」
「まぁ、犬も可愛いけど猫派だな」
「そ、そっか~(///)」
「???」
今まで、彼が犬を散歩している姿なんて
一度も想像したことすらなかったので
今日の光景はとても衝撃的でした・・・(困)
確かに、猫はリード付けてお散歩とか
ちょっと出来ませんからね~(汗)
「ねぇ! 今から行っても良い?」
「はぁ? 親戚が居るのにか?」
「ユリちゃんに逢いたい♪」
「まぁ、良いんじゃないか?」
って!
これじゃ、私が犬派に寝返ったみたいじゃないっ!
でも・・・
偶には犬派になっても良いかなぁ~(///)
にゃはは~♪
お読み頂き有り難うございました。
ちなみに・・・
あなたは猫派でしょうか?
それとも、ねこ派でしょうか?
私はもちろん、猫科でございます♪
にゃはは~
(猫科って言いたかっただけです♪)