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4.2 本部長と

恩師戸田先生の祥月命日。折伏でお答えする。

Y本部長と19:30団地の前で待ち合わせ。

N、O、Mの3人に会えれば万々歳だ。


まずOさん。会えた。筋ジス介護の次男が三日前緊急入院。高熱が続いたそうだ。

入院は1ヶ月。玄関先で話す。一人親方で3年前に同病の妻を亡くし

同病の兄は長期入院中。さぞかしつらかろうと思いきや、


30年間やっとほっこり、一人にしといてくれとのこと。

「もうやっていけない2年以内に生活保護を受け島根か静岡の実家に帰るつもりや」

「今が最後のチャンスですよ、かけてみませんかこの信心に」

「もう目先のことで精一杯で気が回らんそこまで」

Y「絶対いい方向に展開しますよ。やってみましょう」

「・・・・今もう目いっぱいや人に触れとうないな」

Y「では勉強会参加は止めてお題目あげるだけなら一人でできます」

「私が応援に来るだけです」

「・・・・今は一人でほっこりさせといて」

Y「絶対にいいことが起きます。ここに残れるかもしれません。知恵と勇気を絞り出しましょう」

「最悪の場合保護と引っ越しということで損はないと思いますが」

「・・・・今は一人でほっこりさせといて」

「わかりました。これからもしっかり祈っていくのは構いませんか?」

「それはかまへん」

「ありがとうございます」


20分ほど話して外に出た。何とかなりそうだ。題目をあげにあげて知恵を絞ろう。

絶好のチャンス!今しかない!


つぎのMさん宅へ向かう。広東省出身の中国人35才。若い!奥さんは全然日本語を話さず

団地には全く打ち解けていない。第三文明を毎月届けてはいたが全く読んでないようだ。

Y本部長を紹介しても全く反応はなかった。だめか?早々と切り上げる。


さいごのNさん。私への怨嫉で会合に出なくなった人。それでもK副区長の言うことは聞いて

座談会だけは出ているが、それでよしとするか。ピンポン。


Y「松林さんと一緒ですが」

門前払いかと思ったが。

「はい、しばらくお待ちください」

長い20秒だった。


「なんか忙しくて、風邪気味で」

いつもそうだ。こちらを見ようともしない。題目で睨みつけてやった。

Yさんが私に振る。


「あ、どうも久しぶりです。そろそろ水曜日の勉強会にでも・・・皆待ってます」

「なんか忙しくて、風邪気味で」

Y「無理をなさらないで、体調と気分がよくなってからでいいですよ」

「わかりました」


トここも早々と切り上げてS宅へ向かう。そこには婦人部のK本部長とM副本部長がいた。

Sご主人が友人折伏の話をしている。今にも決まりそうな勢いだ。

ご主人がこんなに饒舌だとは知らなんだ。これは新発見だ、ばんざい!

しっかり祈ってみんなで結果を出そうと誓った。充実の命日になった。


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