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12.3 外人きたる

今日は初めての外人さんが地区に来る。

団地の前で回転焼きを焼いているおばさんSSさん。

台湾人で少し日本語が話せる。


このSSおばさんの紹介でインドネシアの留学生にも

知り合いになれたが、残念もう国に帰るそうだ。

SSさんは婦人部のKさんとも古くからの知り合いで


今日初めてKさん宅のミニ座に出席することとなった。果たして

ほんとに来てくれるか心配だ。題目が上がる。幹部はK婦本部長を呼んである。

新入会のK君不在歓迎カラオケでハッスルしたあの方だ。


回転焼きを10個注文しといて壮年K君と店で待ち合わせ。

ああよかったちゃんと行ってくれそうだ。本部長はすでに来ている。

SSさんは自転車を置きなぜか靴を表に脱ぎ中に入った。


40分かけて西京から店に通っている20年もだ。Kさんとはその前の

伏見時代からの知り合いと言うから40年以上!ここでばったり再会したそうだ。

縁とは不思議な物。90を超えるおじいさんもおばあさんもベッドから降りてきて


過去の記憶がよみがえりみるみる顔色が活気づいてきた。

『おかんのお好み焼き』と言う信心ドラマを見ながら

SSさんは一人しゃべり語りおばあさんまで会話に加わり


信心の話は一言もせずにもう終わりなのと言う感じで次の約束をして

SSさんはさっそうと自転車で西に向かった。ああよかったこれでいいのだ。

勤行はばっちり決まったし。温かい心の交流が今また始まった。


皆で見送った後でスマホが鳴った。

「仁君ですがお久しぶりです」

ほんとに久しぶり。

「水曜日の座談会に出席します」

ばんざーい!最高の一日になった!


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