1.3
すぐに家に戻り三日三晩必死にお題目をあげて次のような手紙を書き上げました。
「先日は失礼いたしました。どうしても月曜日がだめなら火曜日か。それともいっそのこと
B長になってもらってN君を南Bの副B長にと思って相談のつもりでおりましたが、
それどころではありませんでしたね。前回の時に土足で入り込み繊細な部分に深く傷を付け
てしまったことには心より謝ります。誠に申し訳ありませんでした。
うちの息子とは『住んでる世界が違う』とか『なんで家族が飢え死にしそうな時に学会
を優先するんや』とかさんざん昔はやりあいましたが、今は一生かけて母親の面倒を見る
そうなので言い合いはしません。御子息とはお守り授与式で初めてお会いしました。
上海海洋大学の先生の名刺と鑑真号の回数券をお渡ししました。その時一つだけ質問があり
中国で折伏をしてもいいですか?というものでした。私は真摯に答えたつもりです。
『池田先生が中国に行かれ周恩来と会いました。亡くなる前年です。その後日中友好協会の
会長と再会された時に会長から「池田先生、中国で折伏されていいですよ」と言われたそう
です。それに対して先生は「いえいえとんでもない。周先生、毛先生が命がけで築かれた
大中国では折伏は致しません。末永く友好の橋を築いてまいりましょう」と答えられたそうです。
その後すぐに交流が始まり第一次交流団の団長が胡錦涛さん。創価大学留学生第一号がいまの
駐日大使です。あとは自分で考えてください』と私は答えました。
さてNさんご自身の学会、特にその組織や幹部へのとらえ方ですが、まだ信心、教学は
始めたばかりとおっしゃいますが、入門されたら、なんでもそうですが、潔く練習するのが
、いやな先輩がいたとしても、道理だと思います。何のための入門だったのか?
自分を変えるため、人間革命のため。宿命転換のため。これは絶対に忘れてはいけないと
思いますがもしかしたらこの目的意識が違っているかもしれませんね、お聞かせください。
信心ではすべてが確信を深めるための訓練ととらえます。すべてです。仕事で行き詰ったら
必死でお題目をあげ知恵と勇気で乗り越える。この手の体験は山とあります。
病によりて道心は起こり候。病気回復の体験は5万とあります。お題目で生命力、自然治癒力
が増すのです。人間関係も相手が悪いと思っているうちは話になりません。必死でお題目をあげると
不思議に自分の非に気づき納得するものです。これを体験せずして何のための信心かと思います。
押しつけだとかノルマだとかいう感性は趣味でやってる人が感じることです。勝利のための
部活でさえ自分を高めるための目標は立てるでしょう。自分の壁をぶち破るための信心です。
学会にはいろんな人がいますので池田先生も次のように言われています。
『学会の組織の中には全く性格の合わない人とか、顔を見るのも嫌だという方もおられるでしょうが、
どうかお題目をあげる中で一致し仲良く真の異体同心の団結を成し遂げてください』と。
依法不依人(法によって人に依らざれp44p67p294)。心の師とはなるとも心を師とせざれ(p152p892p1025)の真意を御くみ下さいませ。
戸田先生はかって戸田の命よりも重い創価学会の組織と言われました。池田先生は今さらに
創価学会仏と言っておられます。欠点だらけの庶民の集まりですからいくらでもぼろは出ます。
そこに目をやるのではなく、皆が色んな困難を抱えながら必死で自分も他人も抱え行かんとする
おせっかいな徹底激励集団。それがSGIの実態なのです。ぜひ海外のメンバーを見に行って
見てください。ガラッと見る目が変わると思います。なぜSGIがこんなに躍進するのか。
欠点だらけの私に不信感を抱くのはもっともです。これでも少しはましになったのですがまだまだです。先走り。無神経、早合点。悪く出れば人を傷つけます。信心でいい方向に出ればこんな行動力のある人材はいません。性格はなかなか変わりませんが信心によってその出る方向を変えることができると信じています。このたびはまたまた人を傷つけてしまいました。深く謝ります。と同時に気づかせていただいたことに深く感謝いたします。重ねてこのたびは誠に申し訳ありませんでした」