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1.2
ある副B長さんと地区部長の私との間にトラブルが起きたみたいだ。
鈍感な私は全く気付かない。どうも彼は1年前にさかのぼり、
息子さんのお守り御本尊授与の時に私に不信感を抱いたらしい。
思い当たる節がなかなか見当たらない。何が悪かったのか何を
そんなに怒っているのかまるっきり見当がつかないのだ。
彼は怒りをあらわにして言った、
「これだけ言ってもわかりませんか、前の時から少しも変わってませんね」
「わるい、最後にもう一度だけ説明してもらえませんか?」
「もういいです。顔も見たくない」
そう言って彼はさっさと立ち去った。
「?????」
一人私は突っ立ったまま呆然としていた。