第2話
★★★★★★★★★
心紅は今週放送委員の当番らしく、階段でわかれる。
教室に入り、スクールバッグを机の横にかけ教科書等を机の中にしまう。
「おはよう、スピカ!」
「あ、おはよ、神崎。」
女友達で、半妖精
の小森花南と、
隣の席の男子で私の班の班長でもある、半人の三田良平だ。
「おはよう、二人共。あ、宿題個々に出しとくね。」
「うん。あれ、如月は?」
「放送だよ。あ、ほら。」
『皆さん、おはようございます!今日は、4月×日月曜日です。これから朝の放送を始めます。』
絶対に心紅の声だ。8年間の付き合いだし、すぐにわかる。
「そういえばさ、今日の道徳って係と委員会決めだよね?」
花南が時間割を確認しながらつぶやく。
「そうだよ。はぁ、だるいなぁ…。」
嫌そうに良平がぼやく。
「係とかなんでもいいし、テキトーに手挙げとけばなんとかなるよー。」
と、寝る気満々の私。別に、内申点とか取れなくてもそこそこ勉強も出来てるし成績は大丈夫であろう。
ーーキーンコーンカーンコーンー
チャイムが鳴り、生徒達はいそいそと席に着く。
「じゃ、また後で!」
「うん。」
花南も席に戻る。良平は自分の席から会話に参加していたので、班員が出した宿題をまとめている。
そして、チャイムと同時に先生が入ってきた。
うーん、やっぱりいつもと変わらない。
何か刺激が欲しい!と感じてしまうのは私が神の血筋だからかな、と考えてしまったりする。(と言うのは言い訳で、自分がそう感じただけなのだが。)