表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/29

内政と侵攻と予定

北近江 小谷城 万福丸



父、長政は越前、若狭の統治を頑張っている、加賀との境に磯野員昌、赤尾清綱を派遣して、一向衆門徒達の侵攻を抑えさせている。

抑えている間に永平寺などの寺社に一向衆が、他の宗派を攻撃することがあることを朝倉征伐の際、近江に来ていた狸に聞いていたこともあり、越前に入っていた一向衆の僧侶達は他の宗派の寺社勢力と門徒以外の民、百姓に越前から叩き出されてしまった。

父は彼らと話し合いをしながら、統治を進めていった。

一年経ち、年貢を得たことで浅井の越前、若狭の支配権を確立出来た。

私は密かに猿の配下にいた文官を卵の内に獲得することから始めた。

南近江、六角氏に仕えていたが、帰農していた、増田長盛、尾張から近江に移っていた長束正家らを獲得に動いた。

両者とも、算術や経営に長けている、父に将来性を買って推薦しておいた。

次に譜代の家臣達は有能だが、将来を見据えた人材を獲得する。

まず阿閉に領地を与えて、藤堂、渡辺了を引き抜く必要がある。

父も二人を直臣にしたいらしいが、阿閉がしぶっている。

まあ、時間の問題だろうか。


これは上手くいかなかったが、藤堂は備中へ、渡辺了を直臣にすることはできた。

それに、美濃から流れてきた豪将を得た。

次は国友での火縄の生産についてだが、まだ始めたばかりだし、これから、第六天魔王や浅井が取引相手と言っていい。

一大生産地にするか。

越前の山間部は鉱物資源の宝庫、使えるだろう。

加工しながら、京や堺、北国との交易に使い、資金を得て、越前、若狭、北近江の開発に当てたり、敦賀、小浜などの港を整備したり、塩の専売などをしたり、しながら資金を得ながら軍備強化を行う。

検地を行う必要もある。

若狭は八万五千石、越前は約五十万石、北近江は約二十万石だ。

三ヶ国で約八十万石、新田開発を行なったり、すれば、国力はさらに上がるだろう。

冬を越すのが厳しいところ、冬を越せるだけの食糧と救荒作物を作る。

後は未来の知識を出し惜しみすまい。

硝石の製造についても、だいたい知っているから、今すぐにでも集めよう。

それと、中村孫平次一氏の忍び達に情報収集を命じ、東西南北に派遣し、情報の精査を行ないいつでも行動に移せるようにする。

もちろん、領内の様子を探ることや人材収集も忘れてはならないがな。



同上 市



最近、万福丸の様子は険しい表情を浮かべいます、とても10歳に見えない。

それに、彼が紙に書いたものを読んでみましたが、全て箇条書きにしてありました。

私にも理解出来るものばかり、領地経営や産業開発やはり只者ではない。

朝倉征伐の際には万福丸が背後にいて、家臣達を誘導し、久政殿を私の実家に追放してしまい、その結果が、朝倉、若狭の武田を滅亡に追いやってしまいました。

兄に逆らうと恐ろしい結果になると考えていたのではないか。

そうなれば、万福丸は生きていない、娘達は生きてはいけるが、過酷な運命を辿ると感じて動いたと見るべき、兄も、万福丸に期待をかけていますし。

『万福丸、考え事ですか?。茶々と初と遊びの、時間では?』

万福丸『あっ、すっかり忘れてました。』

慌て、飛び出して行きました。

私【そろそろ、考えてみますか】




越前の国 北ノ庄 浅井長政



越前を得たが、左衛門督殿の失政で、国力が落ちている。

このまま行けば、一揆が起こりかねないので、四公六民制の導入を急いだ。

越前の山間部にある鉱物資源が見つかり、何とか、助かった。

金、銀、銅、鉄が取れた。

これらを上手く使い、内政を整えるか。

そういえば市から万福丸の縁組を考えて欲しいらしい。

誰が良いか、そういえば、三河守殿が思わせぶりな口ぶりだった。

いや、とりあえず義兄上に相談してみるか。

後、佐和山を義兄上に献上しよう、一揆が起こると対応しにくいから。



美濃の国 岐阜城 第六天魔王



市より万福丸の縁組を考えて欲しいと言う。

考えてもいい年か、織田から出してもいいが、織田と密接に繋がりがある。

一つしかない。

徳川だな。

まだ早いが決めておけばよい。

佐和山の件、悪くないな。

いちいち、備前守の許可を貰わなくてすむ、

京へ上りやすくなる。

備前守、越前の統治が軌道にのり始めたら、

加賀、能登を取る予定か。

加賀を取れば、越後の軍神が過敏に反応するだろう。

それより甲斐の武田が動いた。

美濃の岩村城に柴田を入れるか。


縁組だが、徳川から持ち込まれることになる。

武田が攻めて来る可能性があり、話が消えるが、信玄が亡くなると再燃する。



甲斐の国 武田 信玄



織田包囲網が朝倉の滅亡で潰えた。

浅井備前守長政が父、久政を追放したことで、織田に付いた。

その結果、越前、若狭を浅井が取った。

収めた越前を脅かすため、加賀の一向衆を蜂起させたが、国境を固められ、なんら成果が上がらなかった。

しかも織田の上洛をさせやすくするべく、佐和山を織田に進呈したようだ。

浅井の国力は日に日に伸びている。

儂が徳川に攻撃を仕掛けたら、必ず、織田、浅井の援護が来る可能性が高い。

先手をとらせないように岩村城に柴田を入れた、如何に動くべきか。

将軍家は儂に上洛を要請してきたが、朝倉が消え、三好や一向衆だけでは難しい。

毛利を誘っているらしいが、はかばかしくなく、毛利はその誘いを蹴っているらしい。

毛利の東の防壁とも言える三村が、織田との戦いを嫌っているらしい。

毛利の両川や一族衆を口説いている。

歩き巫女や諸国を巡る者からの情報だ。

備中の三村か、恐るべき名将と見ていい。

毛利元就が他家に嫁がせる筈だった孫娘を三村に嫁がせた。

その能力を見越して。

見るべきは火縄の数だ。

噂では織田以上らしいが、宇喜多がこれを聞いて、備中への侵攻を諦めたらしい。

西は宛てにはならないだろう。

石山本願寺や比叡山に長島を蜂起を促せ、侵攻するしかあるまいが、浅井が織田に付いたため、計画が狂った。

しかし、何者が浅井を織田に付かせたか、調べねばなるまい。

結局、その情報が信玄に伝えられることはなかった。



信玄は過日、遠江に侵攻するが、徳川を破り、狸を恐怖の余り、脱糞させたが、病が進行、その情報を聞く前に病で亡くなった。

その情報を四人の名臣や表裏比興の者が聞いたら、眉をひそめ、諫言を勝頼にしたが、無視し、重要視しなかった。

情報の重要性の軽視が武田の衰退を招き、滅亡に繋がる。



遠江の国 浜松城 狸



何とか武田の侵攻が止まった。

信玄が亡くなったらしい。

とりあえず命拾いしたわ。

信康を浜松で育成しよう、あれの元では碌な育成が出来まい。

あれは織田を憎んでいる。

いつまで今川という過去の栄光に目が眩んで、現実が見えておらん。

処断を考えておかないとならないのか。

武田と通じていることは分かっている。


信康が浜松に呼ばれ、狸の元で育成されて行くことになる。


狸は更に、娘も同じように呼び寄せ、あれの傍に置かないように手配したと言う。

それと同時に、亀を武田に鞍替えした奥平に嫁がせ、再び、徳川に復帰させ、督を誰に嫁がせるか、思案していたが、『備前守のところの長男が良かろう、歳は変わらぬからな』

狸は武田の侵攻に備えながら、娘を浅井に嫁がせるように第六天魔王に働きかけていった。



督が浅井に嫁ぐのはら五年後、万福丸が元服したのと同時だった。










































評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ