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過酷な環境での統治方法と人材育成

相模 小田原城



北條が降伏し、開城した。

北條に下された第六天魔王の裁きは以下の通りだった。

氏政、氏照、氏邦は切腹。

氏規は狸の預かり。

氏直や女子供は紀伊へ捨て扶持を与えた。

東北遠征は総司令官に信孝、副司令官に信房が任命された。

私や元親殿の役目は終わった。

現在は北條の旧臣達の再就職活動の面接をしている。

多くの諸将が成田を欲しがってたが、三村に仕えると聴いて、残念がってた。

分からないでもないか。

私のところには北條の軍師だった板部岡江雪斎や遠山一族、太田康資、御宿政友が訪れていた。

まだまだ、加賀、能登、越中、飛騨と四ヶ国の太守となり人材が必要であるため、登用することにした。

私は戦国の世の終わりと新しい時代の到来を感じた。

いずれ遠からず、父、長政の領地も継承することになるだろう。

そうなると約二百万石近い石高、織田政権の中でもトップクラスの領地を持つことになる。

産業や新田開発、水産、鉱物資源も豊富。

元親殿との共同の開発もある。

織田政権の家臣にも私に対して危険視する存在も少しずつ出てきている。

信孝が忍城で反発したのはその可能性もあったのだろう。

信孝の心中はともかく、気をつけておこうか。

北陸に戻り、内政を行う。

父が第六天魔王に図り、上杉との婚姻を奨めたようだ。

別に構わない、越後と越中の間の交通の便を良くすることには賛成だから。

後は飛騨だ。

飛騨の統治、うまくやらないといけない。

内陸ゆえ、塩がない。

交通の便もかなり不便。

農地も少ない。

山も多く、鉱物資源はかなりある。

正家や長盛などに頑張ってもらうか。

新しい家臣達を試すには良い土地だ。

武田の家臣を配置するのもよい。

甲斐に長らくいて、山国の統治という経験者もいる。

人員の配置はそれでよいだろう。

本拠地を高岡いや富山に移して、飛騨への交通路の整備を終えたら、飛騨に入り、内政を重点的に行う。

いらない城の棄却を行おう。


そして交通の便を良くすることを考えていこう。

越中、飛騨、美濃への道を整備して、追加で北信濃への道も整備する。

セメントは出し惜しみせず、やっていこう。

山師達を派遣して、鉱山を見つけて、産業開発を奨める。

新田開発を妨げる、河川の氾濫を並行して。

飛騨の石高を少しずつ上げるようにする。

内政の充実を図るようにする。


飛騨を開発出来たら、一族の誰かに任せるようにするか。


しばらくして、元親殿が訪ねてきた。

「美作、但馬を得た。

但馬は秀親に任せるが、美作は面倒だ。

あの謀略家の統治に慣れた者もいる。

とりあえずは播磨に移っても良い者は許可している。

八郎殿を預かってはいるから、変な面倒に巻き込まないようにしたい。

あの裁定に不満がある者もいる。」

私は「八郎殿に美作を任せる訳にはいかぬ、

下手したら、内乱になるか。

第六天魔王に預かって貰うことを考えて貰うしかない。

その時は助言はしよう。

ただ領主として、内陸の統治は難しい、領主としての力量が問われる。

八郎を育てるには美作は良いのだが」


過酷な環境での統治で若い家臣や後継者を育成を二人は考えていくことになる。


















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