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越後の結果と計画の進行

加賀の国 末森城



私が加賀に入ってあっという間に三年が経ちました。

まだ、内政の結果で軌道に乗るのは、かなり先になりそうです。

ただ、国力は少しずつ回復傾向に向かいつつあるのは、正家や長盛らから報告は受けています。

まだまだ、内政に力を入れていかねばならないだろう。

魚津城の員昌から軍神の跡目争いが終わったとの報告が入り、結局、史実通り景勝が当主らしい。

ただ、景虎が、関東に逃れたようだ。

景勝が当主となれば、越後を治めるには、かなり時間がかかる。

越中にちょっかいを出す可能性は低い。

私は員昌に守りを固めるように命じ、能登の赤尾や遠藤らにいつでも、援軍を出せるように命じた。



そんな中、越後に逃れた阿呆の公方から御教書が来た。

使者はあろうことか、第六天魔王の監禁場所から逃れた愚かな祖父、久政だった。

私は目眩がしたが、祖父は追放される前と何ら性格が全く変わってなかった。

私はとっとと追い出し、御教書は開かず、第六天魔王に送り届けさせた。



安土城 第六天魔王



儂に信政からの書状とあの公方からの開いてない御教書が来た。

久政が何者かの手により、姿を消した報告はあった。

もちろん長政にも連絡はしたが、信政には届いてなかったようだ。

儂らの手落ちか、御教書を開き、あれに北国探題に任命と、儂を撃てとのことらしい。

愚かな。

今のあれは阿呆に関わるほど余裕はない。

加賀、能登、越中をくまなく統治し、一向宗の残党に隙を見せていない。

あれが統治を始めて三年だが、まだ目立ってないが、少しずつ国力が回復傾向だ。

あと五年すれば、さらに豊かになるだろう。

あれは、員昌を魚津において上杉の侵攻に備えているらしい。

上杉の侵攻はないだろう、国を二分してしまい、国力が回復していない。

儂としては九州遠征を行なう機会だ。

信政に上杉の侵攻を抑え、飛騨に一益を南信濃、東美濃には儂の伯母を娶った権六に遠江には狸を残して九州を抑える。

西日本の経済力を生かして東を得て、天下統一をしてくれる。


だが、備前の謀略家が病死したため、時間が遅れることになる。



越前 敦賀城



父、長政が築いた城で、長政は信政からの報告を受けて、眉を顰めていた。

父があの公方の元にいるらしい。

我が浅井を窮地に陥し入れたいようだ。

儂は信政の後詰だな。

義兄上からは何も言ってこなかったが、そういうことらしい。

九州に派遣はないので国力の充実と兵力の増強に励みながら、いずれくる東方遠征の準備をしようか。

市から茶々、初、江の相手を考えるようにか、もうそういう年齢になったか。

まあ、よい、考えていくとしようか。


いずれくる騒動が持ち上がることになるとは予想だにしなかった。


もう二つ報告が入り、丹後の国主になった山名豊国が病死したこと。

備前の謀略家が病死したことが入り、長政は

山名の娘は信政の側室になっている、男子が生まれたとの報告もある、この子に山名の門跡を継がせるのも手だ。と。

備前の謀略家の後継争いが起こったが、とんでもない決着となり、長政はため息をついた。

『まさか、忠家殿が継がれ、八郎殿は三村預かりとは、猿が邪な考えを抱いたのは間違いない、それに義兄上は気づかれたのだろう』

長政は九州遠征をしたい義兄上にとっては時間を取られたくないと考えた。

また、内政の上手い三村に教育して貰うことで、八郎殿に国主としての自覚を施す。

将来、信忠様を支えて欲しい考えだろうとも。

ただ三村にとっては頭が痛いだろうと同情していた。



加賀 末森城



私に宇喜多の後継についての報告が入った。

謀略家が病死したことで謀略家のプレッシャーから開放された同時にこの結果の三村に同情した。

九州遠征はないが、いずれくる東方遠征の準備をしようか。

九州遠征は毛利、長宗我部、三村、宇喜多らが先陣、大友、島津、龍造寺に服すように使者が行っている。

結果はまだ出てないようだ。

茜から自身が産んだ男子を山名の門跡を継がせたいと言ってきたので、私は許可した。

豊国殿に子がなかったためだ。

いずれ、加賀に城を持たせてやるとしよう。


加賀、能登、越中に入って、私は内政に余念がなかった。

父や第六天魔王に呼び出され、騒動に巻き込まれるまでは。







































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