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とある魔法使いの娘の呟き 098
「簡単に言うと『もしも』の世界ことよ」
しばらくその見事な双丘を押し上げる様に腕を組んで考えていた曾お婆様。
「く…もしもの世界ですか?」
いつの間にか敗北感を漂わせるスレンダーな王女が聞き返す。
「例えば、『この義孫が薬菓子を食べなかった』ら」
何故か不敵に笑う曾お婆様が、幼くなった父を見ながら言葉を切る。
「そもそも『この薬菓子をあの孫娘が作らなかった』ら」
力なく打ち拉がれている王女、王妃とお婆様…
「そういった分岐点におけるもう一つの流れのことよ」
そして、男達の知らないところで、女達の戦いの幕がって…
「お巫山戯が過ぎます!」




