85/116
とある魔法使いの娘の呟き 085
私の真意を理解した小父様は、それはもう清々しいほどの黒い笑みを浮かべる。これは、小父様はコチラ側…まあ、一族側に付くのは当たり前ね。
「彼の母は第三側室で、確かに帝国との窓口になってくれているこの王国の伯爵家のご令嬢だよ」
なるほど、なるほど。
側室の皇子であるならば、帝国での継承権は低い。そうなると帝国での甘い汁は少ない。しかし、帝国の皇子というブランド力は強い。中央大陸から離れたこの王国にとって安全に海を渡ることができる帝国の力はとても魅力的なのだから。
そのブランド力でこの王国の王女と婚姻を結ばせて、その子供を王にする。
あら、びっくり自国で揺るがない地位の出来上がり。
欲に膨れた方々は…なるほど、ここには耳が多いわけですね。




