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とある魔法使いの娘の呟き 083
「ええと、魔王城ということは、“深き森”へですか?」
「そうよ。あの人も交えた方がいいし、あそこなら耳を気にしなくてもいいもの」
お婆様は、私の質問に簡単に答えられるが、王様たちからしたらただ事ではないはず、何せ魔王からの招待状なのだから。
「へ、陛下…
「わかりました。すぐに準備致しますので、少々お持ちくださいませ」
お、おまえ」
躊躇する王様だが、割り込むように王妃様が決断を下す。王妃の決断か、母としての決断か、女の勘か、それまた全てか。
それからの王妃様の行動は、早かった。女は度胸という言葉が思い浮かぶ行動力である。
未だに動かないままの高官たちに喝を入れると、自分たちの留守を任せるために各所に指示を出していく。その様子に触発される様に王様も王弟である宰相に一部権限の移譲する。
「安心しなさい。何かあればすぐに分かるし、転移陣を敷いておくから戻ってこれるわ」




