74/116
とある魔法使いの娘の呟き 074
この状況は、私では納められないだろうと諦め、気になっていたことを統龍様に聞いてみることにした。
「そもそも母はなぜこの薬を作ったのでしょうか?」
「…さすがは旦那様の一族じゃ。大概に淡泊じゃのう」
私の切り替えの早さに、呆れられたような表情をされる統龍様。
私としては、ここで慌てても何も解決しないのなら、モヤモヤとした疑問を解決した方が建設的だと思っただけなのだが…冷たいのかしら?
「まあ良い。あの馬鹿弟子が何故あんなモノを作ったかのう。まあ、わからんではないかのう」
統龍様は、どこか哀愁を思わせるような表情を浮かべながら、私を見てくる。
「?」
「それはのう
「我が一族に連なることで発生する特典…いえ、呪いといった方が良いのかしらね。それがあの娘の不安にさせたのでしょう」
…」
統龍様の言葉を遮ぎり、良く通る少女の声が会議室に突然現れた。




