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とある魔法使いの娘の呟き 069
「もし防護壁の魔法陣の解術順番を間違えたりでもしたら…」
王の近くに控えていた高官が呟く。
「あたり一面焼け野原じゃろうな。まあ、普通の魔法使いならば、魔力不足と魔力暴走で木端微塵の自爆じゃの」
それを聞き拾った彼女は、蕾の様にした右手をその高官に見えるように持ち上げると、それを開きながら答えた。
「「…」」
誰もがそれを想像したのか青い顔をするものやそれを通り越して土気色にまで至っている高官たちもいる。反対側に座る小父様の顔にも緊張が走っていることを考えると、統龍様の言っていることが間違えでないと改めて認識される。
「では、解術は不可能なのですね」
私から出てきた声を聞いた人は、とても冷たく重たいと感じたかもしれません。




