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とある魔法使いの娘の呟き 060

「あの馬鹿弟子は、逝ってもうたのか」


 私の頭を優しく撫でてていた憂いを帯びた花魁の女性が、私の瞳を上から覗き込みながら静かに呟く。


「遺体は、見せてもらえませんでしたが、父とおじい…いえ母方の祖父母も確認したと聞いていますので確かです」


 何事もないように続けていまるが、たぶんこの女性は、統龍様と呼ばれていた少女なのだろう。私の使い魔を除く皆が目を見開いている状況から見るとそれは外れていない。


「そうかえ…旦那様も辛かっただろうに」


 え?旦那様?私いつ女性の旦那様を…まさか!?


 気になり聞こうかと思ったが、女性の怒りとも悲しみとも言える表情にその言葉を飲み込んでしまう。


 そして、彼女は視線を私の使い魔へと送った。


「お、お待ちください。彼女は、父と母が留守の間、幼い私の面倒を…」


 私の使い魔を責めるのかと、感情的になってしまい私は思わず声をあげてしまう。


「あ」


 そして私は同じ過ちを犯してしまう。

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