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とある魔法使いの娘の呟き 058
「久しぶりじゃのぅ。妾が眠りについて以来かの?」
「はい。奥さm…いえ、姫様が島へ押しかけてしまった時は、ご迷惑をお掛けしてしまい申し訳ございませんでした」
私の使い魔が頭を下げる。
ちなみに姫様っていうのは、私の母のこと。彼女は元々母の使い魔で、母が亡くなり、私を守るために従魔として側にいてくれた姉のような存在とも言える。
「よいよい。妾もあの時は良い経験じゃった。何しろ、あのお転婆娘のおかげで旦那様と会うことができたからのう。まあ数十年も眠る羽目になってしまたがの」
カカカと他人事のように笑う少女に、頭を下げる私の使い魔。
「そして目覚ましがその原因である弟子が作った箱ときた。つくづくあのお転婆には困ったもんじゃて」
もしなくても母のお師匠様?




