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とある魔法使いの娘の呟き 056
「…空が見えないよ」
「これヤバイんじゃ…」
「大きい」
私と同じように生徒会室の窓から顔を出した生徒会の後輩メンバー三人が口々に零す。
「そうかぇ?妾の眷属の中では、まだまだ子供じゃがのう」
「はっ、子供!って、子供!?」
書記の男子の驚いた声に釣られる様に、私たちの視線が生徒会室内に戻す。
そして、私の座っていた王女と私の使い魔の間には、ちょうど小さくなった父と同じ年頃の赤髪の少女が大きな態度で組んだ素足を見せびらかせています。
「驚くことはなかろう。呼んだのはそちらじゃ。そこな…ふむ、あのお転婆にそっくりな娘じゃのう」
まるで、お爺様の実家でてれびに出てきた花魁のような少女がそこにいました。




